Z会の新しい受験ビジネス
日経新聞11月18日
こんばんは。
懐かしき受験勉強のニュースです。
【概要】
・通信添削大手のZ会は、参考書の一部を携帯電話を通じて配信するサービスを始めた。
・新サービス「Z会モバイル」は英単語の演習問題などを携帯電話で解き、理解度をチェックできる。
・全国の利用者同士で競い合えるテスト形式の演習もある。
・価格は、「速読英単語」と「国語力検定」のセットで月額105円。
【解釈】
私は中学生の頃、進研ゼミをやっていましたが、その際「ポケットチャレンジ」という、ゲームボーイみたいな専用端末&各科目のソフトが売られていた。
親に買ってもらに利用していましたが、それが面白くて、普段テストでは60点台くらいだった自分が、急に90点台をとるようになったので面白かった。
電子機器を使った勉強は、子供にとっては「勉強っぽくない」ところがウケルのかもしれない。
でも、携帯電話は毎日いじっているものなので、このような「新しさ」という要素はないかもしれない。
今回のケータイ配信のものは、子供が自分で登録して行うのだろうか? 手軽さはいいと思うが、あまり流動性を高めると、便利な半面、生徒が早々にやめてしまうという可能性もある。
そのため、キモは、「配信される教材や、勉強システムが本当に面白いかどうか」という点だろう。 ネットのメリットを生かしてタイムリーに全国で自分が何番かがわかるようにするのも、興味を引くことにつながるだろう。
受験といえば、韓国がまず思い浮かぶ。韓国の受験戦争は日本より激しいとよく聞くが、韓国における受験ビジネスからも、何かヒントが得られそうだ。
米コカ・コーラが売り上げ2倍!?
日経新聞11月18日
おはようございます。
こちら長野では、朝からわずかに雪が降ってます。
もう最低気温は氷点下なので、マジ寒いです!
今回の記事は軽めに切ります。
【概要】
・米コカ・コーラは2020年までの長期経営計画を発表。世界での売上高は、現在の2倍に当たる2000億ドル(17兆8000億円)を目指す。
・ブラジル、メキシコ、中国、ロシアなどの新興国を中心に、今後12年間で最大370億ドルを投資する。
・現在「コカ・コーラ」や「ファンタ」など13種類ある年間売上高10億ドル超のブランドを、20年には30種類超に増やす。
・先進国では苦戦している。
【解釈】
あのコカ・コーラが、さらに売り上げを2倍にするというのだからスケールの巨大な話である。
海外進出、特に新興国への進出は、今まで書いてきた記事しかり、多くの業界、多くの企業で置いていることである。それだだけ、「ビジネスを展開できるインフラが新興国で整ってきた」ということだろう。
これからが勝負といったところだろう。
その際、進出する国にどこを選び、投資額をどう配分するかということは重要になってくるだろう。そして、現地でのビジネスの手ごたえや、他社の動向に気を配りつつ、柔軟に資源配分を間あげていく必要があると思う。
コンビニレジ後ろに大型テレビ設置?
日経新聞11月17日
こんばんは。
今日は、ちょっと更新が遅れてしまいました^_^;
将来のセブンイレブンの雰囲気を大きく変えるかもしれない取り組みです。
【概要】
・セブン&アイ・ホールディングスは、デジタルサイネージ(電子看板)を使った情報発信を始める。
・まず大型ディスプレーをセブンイレブンとイトーヨーカ堂の12店舗に設置し、効果を見て全店への導入を検討する。
・42型ディスプレーをレジの背後の壁面に設置する。
・放送するのは、セブンイレブンやヨーカ堂のセール情報やメーカーの新商品情報、ヤフーのニュースや天気予報など。
【解釈】
要約すると、セブンイレブンのレジの後ろの壁に大型ディスプレーを取り付けて、そこで広告宣伝しようというものである。
最初に考えたのが、「なんでそれで儲かるの?」ということ。初期投資はたぶん一店当たり数十万はするだろうが、この電子看板による広告効果で、どのくらい儲かるのだろうか?
たぶん、私の考えた収入源は・・・
セブンに来た顧客にヨーカ堂のセール情報を見せることでヨーカ堂への集客も行い、お互いに集客しあうことによる売上増加。そしてヤフーからの広告収入。
この2つがメインではないだろうか。このどちらも、どれだけ効果があるかはやってみなければわからないので、まだまだテスト段階といったところだろう。まだテスト段階に過ぎないものなので、全店導入の可能性は低いと思う。
今回の記事は、「こんなことを始めます!」というものではなく、「こんなテストをします」という内容なので、それほどインパクトのある内容ではなかった。
ただ、このデジタルサイネージというものは最近注目されてきているようである。よく近未来を舞台にした映画で、2050年位の街の様子を見ると、こんな電子看板が出てくる。
【お勉強】
デジタルサイネージ
屋外や店頭、交通機関など、一般家庭以外の場所においてディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するもの。「時間と場所を特定できる唯一のメディア」として新たな活用が始まっている。
武田薬品の闘病子供支援は、アリなのか?
日経新聞11月16日
こんにちは。
今日は、一般的にいいことのように思えることを、別の視点から切ってみたいと思います。
【概要】
・武田薬品工業は病気で長期療養中の子供を支援する市民活動に5年間で総額5000万円を助成する。
・小児がん患者などの社会参加を手助けするボランティア団体やNPOに運営費を出す。
【解釈】
薬を作っている武田薬品らしいCSR(企業の社会的責任、活動)である。ほとんどの人は、「良いね」「偉いね」と思うだろう。しかし、これは本当にアリなのだろうか?
こういうボランティア活動自体はもちろんいいことである。でも、自分が経営者だったら、こういう決断はできないかもしれない。
それは、単に5000万円ものお金を営業以外の関係ない部分に支出するということではない。それもあるが一番気になるのは「それで株主は黙ってみているか?」といういことだ。
ほとんどすべての株主にとって、一番重要なのは、「その会社が多くの利益を出して成長すること」であり、「株主に多くの配当が配られること」である。株主からしたら、「5000万円もそんなことに使うなら、俺たちに配当回してくれよ!」という気持ちだろう。
もちろん武田薬品はそんなことは分かっていると思う。
にもかかわらずこういう決断ができたのはなぜか?
武田薬品は、日経が調べた「優良企業ランキング」において、上位5位の常連であるほどの優良企業である。
おそらく財務的にも安定していて、余裕があるため、こういった社会貢献活動にもバンバン投資できるんだろう。
ニュースを漫画で!!
今回は番外編です。
この前、会計に関する授業の後、ストレス解消のつもりで
ネットサーフォンしていました。
その時見つけた、おもしろい情報源を紹介します。
【概要】
・漫画で読むニュース「漫画の新聞」というサイトがある。
・世界初のマンガによるニュースサイトとして、2009年10月15日に誕生。
・絵が、けっこうかわいい(笑)
・「創刊のご挨拶」が、漫画形式で、以下のリンクから読めます。
http://newsmanga.com/special/20091012_61527785_001.html
【解釈】
いいね!
ブログパーツもあるみたい。メルマガ形式での配信も期待♪
サイトにUPされたマンガ記事をいくつか見てみると、作風がちがうので、複数人のマンガ家が協力しているのだろう。マンガ家の卵たちにとってはうれしい仕事だと思う。
感想として・ ・ ・ いろんな作風のマンガがあるのは面白いと思う。
でも、そうするとやはり(私自身感じたけど)ニュースの内容以外の部分として、マンガの絵に対して好感が持てるものと、イマイチなものが出てくると思う。もちろん受け方は人によって違うだろう。
そこで・・・
ニュースの内容ではなく、「マンガ自体」がよかったかどうか投票できる仕組みにしたからどうだろうか?
そうすると、受けのいいマンガ家は活躍も増え、あまり受けないマンガ家は淘汰されていく。読者がマンガ家を育てていくことにもつながり、おもしろい。「マンガ新聞は読者参加型です!」みたいな感じで。
それでメインで活躍するマンガ家の数は一定を保つようにし、人気に応じて入れ替える。つまり実力主義。
マンガ家同士の出稿競争が激しくなっていけば、「紙の新聞に書いてあるようなカタイ内容を、いかに面白くそして正確に伝えるか」という点(=このサイトのウリ・価値)で、より高品質なコンテンツに磨かれていくではないだろうか。
始まったばかりなので今後に期待!!
もう着れない子供服の再活用方法
日経新聞11月13日より
こんにちは!
今回は、「おぉ~ いい!」と感じたサービスについての記事です。
【概要】
・子供服大手のナルミヤ・インターナショナルは、同社製の服を持つ人向けにこんな加工サービスを始めた。
・子供が成長し、タンスに眠っている服を小さなTシャツに仕立て直し、クマのぬいぐるみに着せて部屋に飾れるようにする。
・「おめかしベア」と名付けたこのサービスは、送料のほか、料金5250円がかかるが、「棄てられなかったお気に入りの服が生かせる」と、すでに約100件の申し込みがあるという。
・限定5000個で11月末まで受け付ける期間限定だが、好評なら期間延長も検討する。
【解釈】
これはウケル!と思った。
「今は息子は大きくなったが、押し入れにある子供服は残しておきたい」という思いは、多くの母親が持っていると思う。それにこういうことなら、原価が安い割に、高価格で売れるだろうから、利益幅も大きいと思う。
このビジネスモデルを長く続けるなら、ヒットを狙うよりも、「長く細く安定的に」というスタンスが重要ではないだろうか。
又、このニュースを見て、他社が似たようなビジネスを始めるような気もする。「もう着られない子供服の再活用」に関するビジネスである。子供服は多くの思い出が詰まったものなので、活用の仕方・視点さえよければ、本当に喜ばれるサービスになると思う。
いま思いつくアイデアとしては、布(子ども服)のティッシュケースとかは、年配の顧客に受けそうだ。お手玉なら、新しく生まれた子供のおもちゃとして、年配の方とかに購入されるかもしれない。
「何に作りかえるか」という商品アイデアをたくさんHPに書いておいて、顧客はそれを選んで、それに必要な分の子供服を一括配送し、1~2ヶ月後に家に届く、という流れだろうか。
面白いビジネスだと思う。
サントリーが、またM&Aして欧州へ
日経新聞11月14日より
こんにちは、askyouです。
今回は規模の大きな話です。
オレンジジュースが飲みたくなってきました。
【概要】
・サントリーは、フランスの大手飲料メーカー、オレンジーナ・シュウェップスを買収したと発表した。
・オレンジーナは、「オレンジ-ナ」「シュウェップス」などブランド力の高い清涼飲料を世界60カ国で販売している。「オレンジーナ」は仏ではコカ・コーラをしのぐ国民的非アルコール飲料。
・これまで清涼飲料事業で事実上の空白地域であった欧州での足がかりを築く。
・両社は国内外で販売網の相互活用を計画、互いの商品を世界で拡販する。
・欧州市場は、サントリーとの経営統合を進めているキリンも強固な事業拠点を持っておらず、キリンとの統合が実現すれば、さらにメリットは大きくなる。
【解釈】
今回の買収額は約3000億円で、国内食品メーカーのM&Aでは過去最大規模だそうである。サントリーは、キリンとの経営統合を進めているという話も有名で、その狙いは「国内市場で圧倒的1位を確保し、世界市場にターゲット顧客を拡大することでさらなる成長を目指す」と考えられる。
そして今回のオレンジーナを含め、過去4年間に5つの海外企業を買収していると記事に書いてあったが、それらはすべて、世界進出に向けた海外拠点を確保するためだと考えられる。
海外企業をM&Aするメリットは、日本とは全く異なる環境である現地の販売網や魅力的な商品、社会的信用、その他諸々長年培ってきたものを一挙に手に入れ、両社資源や強みを活かして相乗効果を発揮することである。
「サントリーがガンガンいくぞ!またM&Aしてすごいことやってるぞ!」という活発そうな話題ばかりがクローズアップされているが、当然その中には以下のような不安要素もあると思う。
M&Aは、お金を出せば、多くの経営資源を一挙に手に入れられるものの、M&A後に、2つの企業が「うまく融合していく」ということは実はかなり難しいことだと、私の尊敬する経営コンサルタントから聞いたことがある。
つまり、戦略上の話ではなく、組織的な話である。どんなにいい戦略であっても、2つの会社の社員や組織文化がなじまなければ、融合はうまくいかず、思うようにM&Aの相乗効果も得られない。ゴタゴタしてしまう。
サントリーは海外進出に向けて、多くのM&Aに踏み出し、これからもまだまだ大金をかけてM&Aで海外他社を吸収していくと思う。しかし、そのたびに「うまく組織同士が融合するには?」という視点は必要不可欠である。
おそらく、もちろんサントリーはこんなことは承知の上だろう。
M&Aの際の組織の融合を専門にコンサルティングする会社もあるらしいが、それらをどの程度活用するのか、知りたいところだ。
新しい「仕事帰りの一杯」
日経新聞11月13日から
こんにちは。
私は来年4月から社会人ですが、やはり「お酒をお付き合い」がどんなものかと興味と不安があります。今回はそんな記事です。
【概要】
・ビールなどの飲み物と料理を、一品200~300円均一で提供する居酒屋が、20~30代を中心に人気を集めている。
・若者のアルコール離れが指摘されているが、仕事帰りの一杯への需要は意外と根強い。
・予算はあらかじめ決めておき、明朗会計で、長居しない。こんな飲み方が若手ビジネスマンに定着してきた。
【解釈】
確かにTVなどで、若者のお酒付き合いの遠慮が指摘されているが、お酒きらいが増えたわけではないと思うので、「付き合いのめんどくささ」といった心理的負担が軽減されるような何かがあれば、飲み二ケーションも活性化されると思う。
例えば、毎週仕事終わりに飲みに行く回数が、3回くらい(多い方だと思ってます)あったとしても、一回当たりが30分~1時間位だったら、「よし!飲みに行くぞ!」っていう感じもなく、腰の重い若者にとっても心理的負担が少ないと思う。
私自身、もし週3回も飲み会があると聞いたら、内心「え・・・」と感じてしまうが、それが30分程度だったら全然アリだ。
ビジネス街にある居酒屋にとって、客数を増やすキモの一つは、「酒づき合いを遠慮する若者に『それならいいかも』と思わせる工夫があるかどうか」だと思う。
フェースブック日本法人設立
日経新聞11月13日
こんばんは。
時間が取れなかったので今回は軽く。
【概要】
・世界最大のSNS、米フェースブックは2010年1月にも日本法人を設立し、携帯電話向けに独自のサービスを開発する。
・同社が米国以外に開発拠点を構えるのは初めて。
・高機能化が進む日本の携帯電話に対応したサービスで国内の利用者を増やし、そこで蓄積したノウハウの国際展開も視野に入れている。
【解釈】
開発拠点を米国以外に置くのが初めてで、そこに日本を選んだという点が面白い。
以前日経ビジネスで「ガラパゴス日本」とかいう特集が組まれていて、そこでは、「日本市場はいろいろな要素が複雑に絡んでいて攻略が難しいが、そこで成功できれば、どこに行っても同様に成功できる」とかいうようなことが書かれていた。
今回、フェースブックが日本を選んだ理由のひとつとして、このような背景もあるのだろう。
ワタミが高級ファミレス?
日経新聞11月12日
おはようございます。
数日前にもワタミの記事を書きましたが、またワタミです(笑)
特にこだわりはないんですけどね。
【概要】
・居酒屋チェーンのワタミは本日12日、東京・太田にファミレス1号店「ごちそう厨房 饗(きょう)」を開業する。
・客単価は2100円。ガストの750円などと比べても高めの設定。
・普段使いよりも家族で記念日に食事する需要を開拓する。
【解釈】
これは意外だった。ファミレスで客単価2100円という高級路線を、ワタミがやるというのは、顧客からしたらイメージギャップが出てしまいそう。 「家族で記念日に食事」需要を開拓というが、果たして記念日にファミレスを選ぶのだろうか。 小さい子供がいるうちなら、ガストでも喜ぶし、小さい子供のいない家族なら、しゃぶしゃぶとか焼き肉を食べに行くと思う。そもそも、多くの人にとって、ファミレスに2000円以上の価値を求めることは少ないと思う。現状では。しかも不況ではかなり向かい風だと思う。
今回の記事では「なるほど~」と思える部分がみつからなかったが、なぜワタミの優秀であろう社員達は、あえてこのビジネスを始めようと思い、決断できたのだろうか?
もし大成功するとしたら・・・その要因は何だろうか?
それは、「ファミレス」といえど、まったく「ファミレス」の「フ」の字も感じさせないような独特の雰囲気のある内装にするとか。 又は「記念日に」とあったので、お店側がホスピタリティーな対応で家族に対してお祝いの気持ちを伝えて、リッツカールトンみたいに顧客の満足度を上げまくって、コアリピーターをどんどん増やしていくのだろうか。
きっと、記事には書いていないようなワタミなりの思惑があるのだろう。
お店に行ってみて フツーだったらがっかりだけど(笑) きょう開業らしいので、ネットで出てくる情報が楽しみだ。
【お勉強】
ホスピタリティー
意味はお互いを思いやり、手厚くもてなすこと、または歓待をする事。 当然の事ですが特にサービス産業で注目されている。ホスピタリティを経営方針の柱とするホテル、旅館、料飲関連企業などが構成するサービス産業を総称して、ホスピタリティ・インダストリーと呼ぶ。