これこそニッチ!もったいないから生まれた「空きスペースの賃貸仲介」ビジネス
日経2014/10/13
ITベンチャーのスペースマーケットという企業が、空いている時間のある古民家や野球場、お寺等の場所を
貸し借りするサービスを提供している。今回、スマホからもサービスを利用できるようにして事業拡大を図る。
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ちょっとしたスペースの貸し借りのビジネス自体がユニークで面白いと感じた。調べてみると、
空きスペース(単に空地という意味ではなく、普段は利用されているが、利用されていない時間帯もあり、その
未利用時間帯のレンタルを行う)の賃貸仲介ビジネスをやっている企業は他にもあり、最近は急成長している分野らしい。
何年か前に、ドリームゲート主催の社会企業家のプレゼンを見に行ったことがある。
そこで「軒先.com」というスペースマーケットと同じようなビジネスを行う企業を知った。
ちなみにこのビジネスを始めたのは軒先.comの方が先のようである。
まさに“近所のちょっとした空きスペースの貸し借り”を行うというビジネスのプレゼンを直接聞き、
当時はなかなか目を向ける人のいなかった(気づけなかった)ニッチな分野でのビジネスということで
感心した覚えがある。
「何かに使える良い場所はあるのに、使われない時間が多くのがもったいない。」という意識から
始めたビジネスとのことである。それが今では急成長分野となり、社会に確かな影響・貢献を与えている。
ちょっとした気づきであっても、実は周りに大きな影響を与える可能性を持った種かもしれない。そう考えれば、日々のちょっとしたアイデアも、ただやり過ごすのではなくせめてメモくらい残しておきたくなる。
未開地で成功するために、まず現地の声を尊重する
■概要
日本の小売・外食企業がアジア出店を加速する中で、日本流の店づくりを広げようと日々奮闘している。
マレーシアの「ユニクロファーレンハイト88店」で店長を務める中村順子さん(29)は、最初は水漬からの理想の店つくりを一方的にスタッフに指示し続けたが、結果的にスタッフからの支持を得られず孤立してしまったという。
そこで考えを変え、朝礼で売れるかどうかをまずスタッフに聞き、その意見や理由をもとに品揃えを調整していった。スタッフとうまくコミュニケーションがとれるようになり、結果的に自分の理想に近づくことができたという。
2014年10月7日日経新聞より
■郷に入れば郷に従え
日本とは考えもライフスタイルも感覚も異なる海外の地で、成功していくために必要なスタンスを示す内容だと感じました。
一度成功したことがあることでも、周りの環境(外部環境)が変われば、当然うまくいくとは限らない。
ビジネスでは周りに受け入れられ愛されてこそ成立していくものだと思う。
ただ、周囲の意見を何でも聞いて迎合するだけでは特徴のない、どこにでもあるような店になってしまい、まったく聞かなければ周りの環境に合わずに衰退していく。聞くところは謙虚に誠実に聞き入れ、ぶれさせないところは決してぶらさない、という一貫した中立的な態度を維持していくことも、重要だと思う。
では、『どうやって周り・相手を理解していくか?』が努力のポイントだと思う。