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月別アーカイブ: 11月 2012

電子書籍を販売するリアル書店が登場

日経新聞2012年11月28日


今日のTOPIC

『電子書籍を販売するリアル書店』

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「日本初!電子書籍が店頭で買える書店へようこそ!」
三省堂神保町本店に入ると、入口付近には電子書籍コンテンツを集めたコーナーが広がっている。

対象書籍には「電子書籍決済専用」と書かれた帯が付く。レジに持ち込んで決済するとコード番号が書かれたレシートが発行され、“ブックライブ”サイトにアクセスしてコード入力すると電子書籍データをダウンロードできる。

So What?
リアル本にあって電子書籍にない良さ。
そのひとつに立ち読みして良いと思ったら買う、という「本との出会い」があると思う。

消費者にとっては電子書籍のデメリットが1つ消え、販売者にとっては在庫変動がない(売っても減らない)という変化がある。この、リアル書店で「売っても減らない」という点は斬新で面白い。今後リアル書店での電子書籍販売が盛り上がれば、店舗の限られたスペースでより多くの書籍を販売できることにつながる。そうなれば、書店のあり方も変わり、「実物を見に行く」為の場にもなるだろう。

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“非リア充”達が生み出すビジネスの「ヒットの方程式」

日経新聞2012年11月26日


今日のTOPIC

『新時代のヒットの方程式』

ネットの普及がヒットの作り方を変えている。
例えば日本の芸人が作成したパラパラマンガをイギリスの人気ロックバンドが公式ビデオに採用したり、韓国人歌手の楽曲が通常のプロモーションもなく10カ国のチャートで1位を獲得するなど、ネットを介して影響が瞬時に広がる例が次々と出ている。

エイベックスグループホールディングス社長室部長の若泉氏は「テレビの人気ドラマに採用されればCDは売れる時代は終わった」と話す。従来20人いたスカウト部隊の大半をネットでの新規発掘に充て、動画共有サイト等を巡っているという。
プロ音楽家の坂本龍一氏も、無料ネット配信では有望な若手アーティストが育たないと痛感し、視聴者が自発的に支払う仕組作りに関わっているという。
専門家も手探り状態ということだ。

So What?
従来は有望新人の存在もリアル世界に求め、全てリアルでのビジネス活動がベースだったが、ネット世界をくぐらせながらリアル人材を探すという流れに重きが置かれるようになった。
記事にもある通り、ネットの力によって誰も想像しなかったルートで、誰も想像しなかったアーティストが生まれるサクセスストーリーは良く聞く話である。
それだけネットはリアル世界の“制限”を外し、宝の発掘を促進している。

そのためには、ネット世界(バーチャル空間、コミュニティー等)特有の文化や立ち回り方を理解することは重要だと私は思う。

私も以前、学生の頃にニコニコ動画やニコニコ生放送を毎晩深夜まで見て楽しんでいた時期があった(寝不足になりながら・・)。そこにはいわゆる「非リア充」な人達、主にフリーターや学生等が多くおり、バーチャル空間にも関わらず妙な一体感や人間関係、空気のようなものが感じられ、興味深く面白かった。まず体験したことのない人にとっては信じられない話だと思うが、ネット世界の文化を理解する上で、こういった独特の空気感を知っておくことも、役立つのではないだろうか。

あまり表には出ない話だが、インターネットやパソコンの技術が急速に進化した裏には、アダルト関連のデータ通信を願う男たちの静かなる欲求が1つの強力な原動力になっていたと聞く。

同じように、毎晩フリーターや学生達が熱心にwebサービスを利用することで築かれてきた“何か”が(現に政治には良く活用されている)、ネットを介した精度の高い『ヒットの方程式』を作り上げビジネスに大きく貢献していくのかもしれない。

『いいね!』は買える。

日経新聞2012年11月23日

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『いいね!』は買える

連載「ネット人類 未来」の中に気になる記事がある。
「4日以内に届けます。」ネット空間で今急速に増殖している電子相取引サイトがある。売買するのはフェイスブックで参道や共感を示す「いいね!」販売業者はアルバイトを使っていいねを押しまくる。 1000円で約500人のクリックを得られるという。
政治活動の一環で利用されることもあるという。

なぜか?

実名制のフェイスブックで「いいね!」というリアルな共感票が得られる仕組みは、個人間利用では魅力的でしかないが、ビジネス利用となると、考え方がまるで違うようだ。
企業同士で競争を強いられる都合上、ライバルがAという行動をとれば、自社も何かしら対抗手段を取らなければならない。クリック型課金のネット広告のようにいいね!が売買されるとなればネットモラルが崩れていき、ソーシャル上での情報の信頼性も落ち、魅力も落ちてくる。そうなればソーシャル市場が地盤沈下を起こしていく。
フェイスブックは実名ベースだからこその信頼性があると思うが、その基盤を揺るがせる可能性のあるモラル低下の種はできる限り排除していかなくてはならない。
今後ソーシャル情報のあり方も変わってくるかもしれない、という前提を持っておいた方がいいと思う。

iPadを用いた子供教育の効果は?

日経流通新聞2012年11月16日


今日のTOPIC

『iPadによる子供教育』
集英社は6月にアイパッドによる英語教育「Cyber Kids(サイバーキッズ)」を始めた。
教諭や保育士がアイパッド専用アプリを使い、TVにつないで動画コンテンツを映す。歌やクイズ、物語など20~30のコンテンツが毎月配信されて子どもたちは楽しみながら学ぶ。

大阪市教育委員会は、全国に先駆け来年度から市内の小中学校で児童・生徒に授業用のタブレットを配布する。まずは7校のモデル校で初め、15年度以降で全市430校で実施する。

ある会社員は1歳6か月の娘の子育てにアイパッド2を活用。今では画面上に表示されたボタンを小さな指で触わり、アプリを起動できるようになった。

タブレットという利器は、個人の可能性を広げているが、誰もが使えるインフラになる日がそこまで来ている。

Why?
なぜiPadを用いた子供教育が広がりつつあるのか。

So What?
iPadをはじめとするタブレットを活用する時代の流れと共に教育コンテンツを制作する企業が増えており、効果や目的をあまり考えない幼稚園や小学校側が、その営業の提案内容を素直に受け入れていることが考えられる。

あくまで個人的に感じたこととして、保育園幼稚園や小学校でiPadを活用することの意義があまり感じられない。わざわざiPadを使う必然性は弱く、場合によっては、アナログ的な部分の良さが損なわれる可能性もある。(極端にいえば積み木の代わりにipadをいじっていることで、脳の活性の仕方に差が出るなど)

写真や企業のサイトを見ると確かに、それ自体は魅力的だと思うが、ビジネスとしてではなく、教育という視点でいえば、果たして本当に子供にとってプラスになるのかどうか・・・検討する必要がありそうだ。

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冬入り

師走前
心が鍛わる
ランニング

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恐怖とは

逃げ腰だと怖いけど
前のめりだと楽しめる
ジェットコースター

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開眼

鮮やかに見える青い鳥は、空想世界への水先案内人。
現実を直視し続ける強い眼は、暗に明るい未来を透かし見ている。

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新書3冊でできる「自分の考え」の作り方

会社帰りに本書を購入し、そのままカフェで1時間読み、マインドマップにまとめた内容を書評として記録します。
『新書3冊でできる「自分の考え」の作り方』

奥野宣之 青春新書出版

本書の内容を一言で言うと「自分の課題や目標に対して、“3冊の新書”を活用することで“自分なりの考え”を持てるようにし、役立てる」という内容だ。
構成として2章3章が上記の内容が書いてあるメイン部分であり、残りの1章・4章・付録はさほど重要ではない。
新書3冊をどのように活用するのか、そのポイント(観点)が以下のようなものである。
・3冊まとめて買う。
・1冊はロングセラーベストセラー。2冊目は最近の本。3冊目は一番分かりやすい本。
・3冊は“かぶらない”(著者や内容、考え方等々)こと。
・カフェで3冊一気に読む。
・「目次」「はじめに」は熟読。
自分の考え方を作っていく過程に関しては、3冊読む中で3冊それぞれに1枚の紙を用意して気になる箇所をメモしつつ、同時に自分の質問を3冊に対して問いかけ、3冊それぞれの立場による回答をだし、それぞれを比較・戦わせていく。その中で自分なりにピンとくる・しっくりくる考え方があればそれを大事にし、あれやこれや考えを進めていく中で“自分の考え”ができてくるというもの。
本書のやり方は、3冊それぞれの立場や視点を意識しつつ論点について頭の中で議論が繰り広げられることになり、頭を鍛えるには良いと思った。
ただ、個人的には本書の論点とは外れるが、「新書はなぜ良いか」という点で得るものがあった。新書というと以前は地味な印象があったが、安く、薄く、フォーマットが統一されていて読みやすく、分野も多いなどメリットが様々ある。著者の方は「情報源は新書に絞る」と言っており、妙に納得できたし、1カ月でも実践してみたら、情報に対する見方が変わるような気が持てた。

東電、福島に復興本社を設立

日経新聞2012年月日


今日のTOPIC

『東電、福島に復興本社設立』
東電が2013・14年度の経営方針を発表した。福島に「復興本社」を来年一月にも設立し、全社員の1割強の4000人以上を、来年一月にも充てる予定。

登記上の本店ではないが、名前に「本社」とつけることで、原発事故の賠償や復興に対する会社としての強い姿勢を伺うことができそうだ。

ランニング記録2012年10月

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計5日間。
日数は少なくなってしまった。
特記として、ディズニーランドへ泊りがけで旅行する機会があり、夜にディズニーランド&シ―の周りを走ることができた。ヤシのような木が等間隔で並んでいて、すぐ近くには海が見え、リゾート気分で気持ちよく走ることができた。

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