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築地が移転しても築地に賑わいを保つには何が必要か?

日経新聞2012年12月13日


今日のTOPIC

『築地移転後の新施設』
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東京都中央区や民間団体が参加する「新しい築地を作る会」は12日、築地移転に伴い
場外市場内に開く新施設の整備概要を発表した。

築地の象徴である鮮魚を扱う新施設と場外市場が連携することで、市場移転後もにぎわいを維持することを目指す。

2階建てと3階建ての2施設を整備し、計93区画のうち80区画は水産関係、他は青果物を扱う店舗に入居を呼び掛ける。

「鮮魚中心の商材を扱うことで、市場移転後も魚や野菜、加工食品を買い回る機能を補完できる」ととのこと。」

So What?
2014年度に築地市場が豊洲に移転する。
それは、築地や周辺地域・企業・自治体にとっては収入源や人の出入りが減るため、その影響を最小限に抑えたいところ。
このような新施設を作ることは、いわば街おこしである。
だが、「魚や野菜、加工食品を買い回る機能を補完する」とあるが、これでは以前の機能をダウンサイジングしただけで、魅力が以前よりも縮小するように思える。
買い回れる機能を持たせるだけでは、一般消費者にとっては特別な魅力とはならず、ただの巨大スーパーマーケットだ。
築地市場が稼働していた頃(現在)には実現できなかった新たな価値・ブランドを作るチャンスだと思う。

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まだまだ応用できる、SNS。

日経新聞2012年12月7日


今日のTOPIC

『まだまだ使えるSNS』
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この記事の見出しは以下の二つである。

「マンション管理支援続々」

「劣化を早期発見 居住者用SNS」

この記事に関しては、上記の見出ししか読んでいない。
これだけで十分なるほど、と思えたからだ。この2フレーズだけで十分考える価値があると感じた。

So What?

おそらくマンションの居住者専用のSNSを開き、マンションの管理室やオーナーがSNS管理者となって、住民の声をスムーズに集め、運営に活かしつつ居住者の満足度を上げようとするものだと想像した。

以前mixiが急に広がっていた頃、オープンソースが公開され、mixiのようなSNSが多少の知識があれば誰でも作れるようになった。それによって、各企業が様々なSNSを独自に作り、ビジネスに応用していた。
例えば、ある教材の購入者専用のSNSを作り、購入者同士のコミュニティーを盛り上げつつ、バックエンド商品を用意しファンへと育成していくいった感じだ。

このようにSNS活用の土壌ができて、多少時間がたった現在、真新しいSNSの活用法は生まれにくいかと感じてた。
だが、考えてみれば今までSNSがさかんに活用されていたフィールドのほとんどはネット関連ビジネスであり、マンション管理のようなリアルビジネスでは比較的少ない。

リアルビジネスでのSNS活用を考えてみると、まだまだ使える場面は多そうだ。
そして、家族を対象としたSNSなども全くあり得る。
使い方によっては結果どういう変化をもたらすかは予想しづらく、もろ刃の剣かもしれないが、アイデア次第でまだまだSNSは使えそうだ。

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「マルちゃん正麺」が家庭と市場を湧かしている

日経新聞2012年11月30日


今日のTOPIC

『即席袋めん、市場が沸騰』

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即席袋めん市場が活気づいている。
カップめんの広がりに押されて即席袋めん市場は縮小し続けていたが、生めんに近い触感を出した東洋水産の「マルちゃん正麺」が高めの価格にも関わらずヒットし、即席袋めんの市場規模が5年前の水準まで戻りそうだ。

ヒットの理由は、これまでにない食感を生んだことだ。
即席めんは、「蒸した麺を油で揚げる」又は「蒸した麺を上げずに乾かす」製法で作られ5食入り約200~250円だが、
正麺は、「蒸さずに乾燥」させて生めんのような仕上がりとしており、5食入り約500円。
東洋水産社長によると「食にこだわりを持つ中年以上の人が購入している」とのことである。
日本総研の小方尚子主任研究員は「消費者は全体として価格志向だが、価値に見合った価格なら受け入れる人も多い。内食志向が重なり、食品や日用品で小さな贅沢商品が増えている」という。

ライバル各社も「マルちゃん正麺」のヒットに続いて同様の製品を売り出している。

So What?
この記事の社長のコメント「食にこだわりを持つ中年以上が購入」を見て、私自身の即席袋めんに対する印象・先入観に気付くこととなった。
良く学生時代に時間とお金の節約の為に時々5食200円くらいの即席袋めんを買い、何も具を足さずに茹でてすぐ食べるという、どんぶりを出してから洗ってしまうまでが5分、といった食べ方をしていたことがある。
そのため、即席袋めんは「味はあまり期待できない安いもの」とチープでネガティブなイメージを持っていた。

しかし、「こだわりを持つ中年・・・」と見て、自身の子供時代に母親が袋めんをゆで、同時にゆでた野菜を盛りつけ、漬物とともに立派な食事としてだし、家族みんなで食べていたことを思い出す。それはもちろんチープな空気などなく、いつもとなんら変わらない食事の風景である。

このマルちゃん正麺を購入する「こだわりをもつ中年」というのも、おそらく学生感覚でただ安いものを求める消費者ではなく、「それなりに安くできる食事だけどいつもよりちょっぴりいいモノを」と思う中年女性なのではないかという気がした。
写真のように昔ながらの雰囲気を醸し出すマルちゃん正麺が、中年主婦の心をつかんで市場を沸かせているようだ。

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山中教授一番弟子からの言葉

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日経新聞2012年12月9日


今日のTOPIC

『山中教授の一番弟子からの言葉』
http://youtu.be/PkR7ONUM-Bs

「山中先生は唯一最高の指導教官」
ノーベル賞受賞記念講演から一夜明けた8日、山中伸弥教授の一番弟子といわれる兄弟教授の高橋和利教授は日本人記者団に対して気持ちを吐露した。
高橋氏は12年前山中研究室の1期生として
山中教授とiPs細胞の開発に携わった。
受賞決定後は「先生は12年前と変わらず接してくれている」という。
高橋氏はiPS細胞が見つかった時の研究論文について、

「僕は研究論文を出すだけで満足だったが、山中先生は患者に役立てようと考えていた。そこが僕と先生な基本的な違い」と振り返る。

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ランニング記録2012年11月

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計5日間。
初めての大会である富士山マラソンにエントリーしていたものの、諸事情により参加できなかったのは残念。
後でニュースを見ると、渋滞の影響で参加者1万数千人のうち、5000人程がスタート遅れ又は不参加となり問題になっていたようだ。
来年はまた、目標として何かの大会にエントリーしたいと思う。

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電子書籍を販売するリアル書店が登場

日経新聞2012年11月28日


今日のTOPIC

『電子書籍を販売するリアル書店』

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「日本初!電子書籍が店頭で買える書店へようこそ!」
三省堂神保町本店に入ると、入口付近には電子書籍コンテンツを集めたコーナーが広がっている。

対象書籍には「電子書籍決済専用」と書かれた帯が付く。レジに持ち込んで決済するとコード番号が書かれたレシートが発行され、“ブックライブ”サイトにアクセスしてコード入力すると電子書籍データをダウンロードできる。

So What?
リアル本にあって電子書籍にない良さ。
そのひとつに立ち読みして良いと思ったら買う、という「本との出会い」があると思う。

消費者にとっては電子書籍のデメリットが1つ消え、販売者にとっては在庫変動がない(売っても減らない)という変化がある。この、リアル書店で「売っても減らない」という点は斬新で面白い。今後リアル書店での電子書籍販売が盛り上がれば、店舗の限られたスペースでより多くの書籍を販売できることにつながる。そうなれば、書店のあり方も変わり、「実物を見に行く」為の場にもなるだろう。

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“非リア充”達が生み出すビジネスの「ヒットの方程式」

日経新聞2012年11月26日


今日のTOPIC

『新時代のヒットの方程式』

ネットの普及がヒットの作り方を変えている。
例えば日本の芸人が作成したパラパラマンガをイギリスの人気ロックバンドが公式ビデオに採用したり、韓国人歌手の楽曲が通常のプロモーションもなく10カ国のチャートで1位を獲得するなど、ネットを介して影響が瞬時に広がる例が次々と出ている。

エイベックスグループホールディングス社長室部長の若泉氏は「テレビの人気ドラマに採用されればCDは売れる時代は終わった」と話す。従来20人いたスカウト部隊の大半をネットでの新規発掘に充て、動画共有サイト等を巡っているという。
プロ音楽家の坂本龍一氏も、無料ネット配信では有望な若手アーティストが育たないと痛感し、視聴者が自発的に支払う仕組作りに関わっているという。
専門家も手探り状態ということだ。

So What?
従来は有望新人の存在もリアル世界に求め、全てリアルでのビジネス活動がベースだったが、ネット世界をくぐらせながらリアル人材を探すという流れに重きが置かれるようになった。
記事にもある通り、ネットの力によって誰も想像しなかったルートで、誰も想像しなかったアーティストが生まれるサクセスストーリーは良く聞く話である。
それだけネットはリアル世界の“制限”を外し、宝の発掘を促進している。

そのためには、ネット世界(バーチャル空間、コミュニティー等)特有の文化や立ち回り方を理解することは重要だと私は思う。

私も以前、学生の頃にニコニコ動画やニコニコ生放送を毎晩深夜まで見て楽しんでいた時期があった(寝不足になりながら・・)。そこにはいわゆる「非リア充」な人達、主にフリーターや学生等が多くおり、バーチャル空間にも関わらず妙な一体感や人間関係、空気のようなものが感じられ、興味深く面白かった。まず体験したことのない人にとっては信じられない話だと思うが、ネット世界の文化を理解する上で、こういった独特の空気感を知っておくことも、役立つのではないだろうか。

あまり表には出ない話だが、インターネットやパソコンの技術が急速に進化した裏には、アダルト関連のデータ通信を願う男たちの静かなる欲求が1つの強力な原動力になっていたと聞く。

同じように、毎晩フリーターや学生達が熱心にwebサービスを利用することで築かれてきた“何か”が(現に政治には良く活用されている)、ネットを介した精度の高い『ヒットの方程式』を作り上げビジネスに大きく貢献していくのかもしれない。

『いいね!』は買える。

日経新聞2012年11月23日

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『いいね!』は買える

連載「ネット人類 未来」の中に気になる記事がある。
「4日以内に届けます。」ネット空間で今急速に増殖している電子相取引サイトがある。売買するのはフェイスブックで参道や共感を示す「いいね!」販売業者はアルバイトを使っていいねを押しまくる。 1000円で約500人のクリックを得られるという。
政治活動の一環で利用されることもあるという。

なぜか?

実名制のフェイスブックで「いいね!」というリアルな共感票が得られる仕組みは、個人間利用では魅力的でしかないが、ビジネス利用となると、考え方がまるで違うようだ。
企業同士で競争を強いられる都合上、ライバルがAという行動をとれば、自社も何かしら対抗手段を取らなければならない。クリック型課金のネット広告のようにいいね!が売買されるとなればネットモラルが崩れていき、ソーシャル上での情報の信頼性も落ち、魅力も落ちてくる。そうなればソーシャル市場が地盤沈下を起こしていく。
フェイスブックは実名ベースだからこその信頼性があると思うが、その基盤を揺るがせる可能性のあるモラル低下の種はできる限り排除していかなくてはならない。
今後ソーシャル情報のあり方も変わってくるかもしれない、という前提を持っておいた方がいいと思う。

iPadを用いた子供教育の効果は?

日経流通新聞2012年11月16日


今日のTOPIC

『iPadによる子供教育』
集英社は6月にアイパッドによる英語教育「Cyber Kids(サイバーキッズ)」を始めた。
教諭や保育士がアイパッド専用アプリを使い、TVにつないで動画コンテンツを映す。歌やクイズ、物語など20~30のコンテンツが毎月配信されて子どもたちは楽しみながら学ぶ。

大阪市教育委員会は、全国に先駆け来年度から市内の小中学校で児童・生徒に授業用のタブレットを配布する。まずは7校のモデル校で初め、15年度以降で全市430校で実施する。

ある会社員は1歳6か月の娘の子育てにアイパッド2を活用。今では画面上に表示されたボタンを小さな指で触わり、アプリを起動できるようになった。

タブレットという利器は、個人の可能性を広げているが、誰もが使えるインフラになる日がそこまで来ている。

Why?
なぜiPadを用いた子供教育が広がりつつあるのか。

So What?
iPadをはじめとするタブレットを活用する時代の流れと共に教育コンテンツを制作する企業が増えており、効果や目的をあまり考えない幼稚園や小学校側が、その営業の提案内容を素直に受け入れていることが考えられる。

あくまで個人的に感じたこととして、保育園幼稚園や小学校でiPadを活用することの意義があまり感じられない。わざわざiPadを使う必然性は弱く、場合によっては、アナログ的な部分の良さが損なわれる可能性もある。(極端にいえば積み木の代わりにipadをいじっていることで、脳の活性の仕方に差が出るなど)

写真や企業のサイトを見ると確かに、それ自体は魅力的だと思うが、ビジネスとしてではなく、教育という視点でいえば、果たして本当に子供にとってプラスになるのかどうか・・・検討する必要がありそうだ。

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冬入り

師走前
心が鍛わる
ランニング

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