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年別アーカイブ: 2010
デルのパソコン事業、撤退せず。というか「撤退」??
日経新聞3月27日
【概要】
米デルCEOのマイケルデル氏は、ソリューション事業に力を入れる一方、収益性やシェアの低下が目立つパソコン事業について撤退しないとの考えを明らかにした。
私たち消費者にとって、デルはPCの直販で有名である。だが、そのPC事業は収益性が低く、一部のアナリストからは撤退がささやかれていた。
デルの事業は、ハードからサービスへ、サービスからソリューションへと重点を移し、違う会社へと変わってきている。従業員10万人の内、4万2千人がサービス業務に従事しているし、デル利益の大部分はサーバー、ストレージ、サービス(3つのS)から生まれている。
【解釈】
私デルユーザーとしても、PC事業があまり利益を生んでいないというのは驚きだった。
とはいえ、黒字事業ではあるが、その規模が縮小してきているということだろう。PC事業に携わる従業員もそれほど多くないのかもしれないが、むしろそれは、いいことだと思う。つまり、事業が成熟してきていて、多くの労力を必要とせずに安定的に(縮小はするものの)利益を生む状態にあるということだろう。
これは経営戦略で、各事業への資源配分を考える上で役立つフレームワーク「PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)」に当てはめれば分かりやすい。PC事業は「金のなる木」の象限にあることを意味する。その利益は少ないながらも、そこで得たキャッシュによって、ソリューション事業などでの積極投資を可能にしていると考えられる。
だからこそ、PC事業は撤退しないのだと思う。
余談だが、新聞に載っていたマイケルデル氏の顔が、以前よりかなりやせて年取ってるように感じた^_^;
大学卒業は年4回がいいか?
日経新聞3月29日
【概要】
ボストンコンサルティンググループ日本代表の御立尚資氏は、大学卒業について次のように話す。
「最近は9月に卒業できる大学も増えていますが、いっそ、すべての大学が卒業時期を3月、6月、9月、12月の年4回にすればよいのです。そして企業もそれに合わせて新卒採用を年4回にする。」
その理由は「大卒の就職難を改善できるから」
【解釈】
記事のほんの一部を取り上げたが、卒業時期を年4回にすることで得られるメリットは、就職難の改善の他に何が考えられるか?
企業側も年4回の新卒採用を行うとなると、年に回に比べて当然忙しくなる。しかし、その分新卒採用専門のチームが生まれることになり、そのチームは一年中新卒採用のことを考えていることになる。となると、当然その業務のPDCAサイクルも速く回せることになり、より質の高い(=学生をよく見極められるようになる)採用が行えるようになるのではないだろうか?
【疑問】
・就職時期年4回へのハードルは非常に高く、実現可能性は必ずしも高くないように思える。何が抵抗要因になりえるか?
・就職時期が年4回になったとして、学生の就職活動はそのように変わるか?
ディズニーランドが顧客満足度一位
日経新聞3月17日
ようやく引っ越し完了しました♪
従来通りに更新していこうと思います、
【概要】サービス産業の生産性向上を目指す「サービス産業生産性協議会」は、小売り、サービスなど29業界291社を対象にした顧客満足度のランキングを初めてまとめた。
09年度の企業別トップは、東京ディズニーリゾート(TDR)だった。その他にはトップ10の中に、通販企業が多くランクされていた。
【解釈】
顧客満足度のランキングは他にもたくさんありそうだし、この機関のランキング作成は今回が最初ということで、それほどインパクトは感じない。
例えばリッツカールトンなどがトップ10に入っておらずあきんどスシローが3位に入っているというのがおもしろい(笑)
具体的にどんなランキングを作るために、どんなデータの取り方をしたのかが気になる。
大企業での社長人事相次ぐ
日経新聞3月7日
最近更新をさぼっていまっていました。
予想以上に引っ越しが大変です^_^;
更新だけはつづけないと[emoji:i-201]
【概要】
日立製作所やNEC、キリンホールディングスなど主要企業のトップ交代が相次いでいる。各社とも経済危機による最悪期を脱し、「守り」から「成長」に軸足を移す。
【疑問】
・トップ交代が相次いでいる理由は、経済危機以外には何が考えられるか?
読書メモ:ザ・レター
タイトル『ザ・レター』
amazonの内容説明から
この手紙に書いてあることは、そんじょそこらの秘訣ではないから心して読むように。
成功哲学の元祖であるオリソン・マーデンが、成功を夢見る青年に宛てて書いた知恵の手紙をベースにして編集。現代に生きる私たちにとって特に重要と思われる箇所を抜粋・加筆し、まとめる。
感想
軽く短い文章でしたけど、深くじっくり考えたい内容でした。本の表紙をみて「よくありそうな本だな」と思って買ってから1年くらい放ったらかしでしたが、意外にも非常に濃い内容だと感じました。けっこうおススメだと思います。
レバレッジメモ
で、ボクの今の結論は、「結局人生の成功は、目標設定と、そのバランス次第だ!」
成功の秘訣は「目標設定の秘訣」と「目標達成の秘訣」という2つから成り立っている。
成功要因の80%は「目標設定の秘訣」が占め、残りの20%は「目標達成の秘訣」である。
慎重と臆病は違う。山登りでも熟練者は簡単に登れる山でも準備を怠らない。最悪の事態に備えて慎重に準備する。
【目標×努力=成功の規模】 目標と努力は、ともに(-100~+100)まである。
良い目標とは、自分が心から求めていて社会に有益な目標。良い努力とは楽観的で肯定的な努力。
成功は簡単なことではないが、単純な思考や行動の積み重ねによって獲得できるものだ。
“成功への目標”の設定には、自発性が大切なポイントである。
成功の“代償”とは、人一倍の“努力”のことだ。成功に努力は欠かせない。周囲のものと同じ努力で高い成果を出せるはずがない。
バランスのとれた7つの分野(仕事・健康・家族・教養・趣味・精神・お金)の目標を考えなければ、努力は犠牲を生む。
目標は、視界そのものだ。見えていれば大丈夫だが、見えていなければ見過ごしてしまう。
成功者は「成功の秘訣は?」と聞かれたとたん、自分の生い立ちを話す。成功者は自分自身のことを本当によく知っていて、そのありのままの自分に好感を持っている。つまり自尊心を持っている。そして自尊心が成功をつかむゆるぎない自信となっている。
自分についてしっかりとした認識を持ち、その自分に好感を持てると、だんだん目標が見えてくる。
私たちの行動の80%は無意識で行われており、意識的な行動は20%にすぎない。だから「頭でわかっていても、なかなか実践できない」というのは、80%を占める無意識が分かっていないから。
“目標を紙に書いて復唱する”という行為は、80%を占める無意識の中に目標を叩き込むということ。→目標達成に必要な行動力、潜在能力が発揮される。
鉄鋼王カーネギーも発明王エジソンも、紙に書いて復唱し、潜在意識に叩き込んできた。
しかし、全ての問題の根幹は“何を”目標とするかということである。
君自身が心から「これだ!」と納得できる目標でなければ、あまり潜在意識の威力は発揮しない。
ベンジャミンフランクリンも目標達成までの過程で決意書を作成し「13の徳目」を作成した。
もう君は理解しているだろうが、成功の秘訣とは、目標を設定し続ける行為の繰り返しであり、成功者とは、成功への目標を見つめ、その実現に日々努力を続けている人のことだ。
“理想”という高い次元の目標を見失ってはならない。理想とは自分が想像できる最良の状態。この理想を追い続け、どこまで近づけるかという挑戦を続けることこそ最も価値ある生き方だ。
そのためにも、7つの分野の各目標レベルをどこまで上げられるかに挑戦してほしい。
若い時期をはつらつと生きることは簡単だが、老年期を美しく穏やかに過ごせるのは少人数だ。
若いうちの苦労はなんでもないが、老年期に苦労を強いられることは耐えがたいものだ。
以上。
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富士通サーバを1時間単位で借りるクラウド
日経新聞2月20日
【概要】
富士通はクラウドコンピューティングの環境を、企業の基幹システム並の信頼性で提供するサービスを10月に始める。企業は自前の情報システムで行ってきた会計処理などの基幹業務を富士通のサーバ1時間単位で借りる形で実行できる。投資負担を従来の半分以下に減らせるという。
「オンデマンド仮想システムサービス」と呼ぶ事業で、10月から1年間で1000社の契約獲得を見込む。
システムが障害なく稼働する時間が、99.99%と、企業の基幹システム並の信頼性10~20%程度にとどまる例が多い。
富士通は、一時的なデータ処理を新たなクラウドサービスで請け負う一方、従来型のシステムは能力を限定して構築することで価格を抑える商談を想定している。
【疑問】
・通常、クラウドを活用した場合の、システムが障害なく稼働する時間は何%くらいなのか?
リッチなのに安い高速バス
日経新聞2月19日
【概要】
同じ区間なら、新幹線よりも安く済む高速バスだが、その分乗車時間は長くなる。そんな時間を映画を見ながら過ごせるバスが登場。
ツアーバスのウィラートラベル(大阪市)が3路線で導入したシート「シアター」は各座席に液晶画面を搭載されている。映画4作品のほか、ゲーム15種類や独自の音楽番組等のコンテンツを顧客が操作しながら自由に楽しめる。
運賃は東京-名古屋で片道3600円。これは従来料金と同じである。
【解釈】
私自身も、就活をやっていたときによく高速バスを利用していたので分かるが、長い乗車時間は時につらいものである。隣の人が大柄の人だったり、近くにうるさい人がいたり。夕方の乗車であれば、一日の疲れがどっとでるし、楽に動けない車内は、はっきり言って、時にはかなり苦痛に感じることがある。
おそらく、競合他社も多く客の取り合い合戦が激しいのではないかと思う。そこで、「シアター」シートを車内の一部に導入することで、「あそこの会社は凄いぞ!(会社のイメージアップ)」「自分もシアターシートに乗りたい(他社サービスからの乗り換え)」と感じさせ、乗車率を上げようとするのだと思う。
高速バスは、(私が乗っていて思ったことは)客が何人乗車していようと、運搬コスト(ガソリン代、高速道路代、人件費など)は同じである。つまり、そのなかでどれだけ沢山の顧客をさせられるかに利益率は左右させる。
このような中で、乗車率を上げるための旗印として、シアターシートを導入したのではないだろうか?
【問題】
・ウィラートラベルがサービスを始めた本当に理由、目的は何か?
・他社の高速バスサービスでは集客のためにどんな工夫をしていると予想できるか?
ユニクロが新ジーンズブランド発表
日経新聞2月18日
【概要】
ユニクロは17日、新しいジーンズブランド「UJ」を発表した。すでに一部は発売済み。
ジーンズの新商品発売は年2回程度が一般的だが、「UJ」では毎月(6倍になる)発売することになる。
まず4月初めまでに男女合計で54種類のジーンズを売り出す。その後も夏までは毎月5~7種の新商品を発売し続ける。
主な商品の価格は1990、2990、3990円の3種。
【解釈】
なぜこれほど早いペースで商品開発、販売を繰り返すのか?
それはおそらく、カジュアル衣料業界において成功している企業が、何をやっているかを分析し、成功要因の一つが、多品種少量販売を頻繁にくりかえすことだからではないだろうか。
たとえば、H&Mだったか、ZARAだったかわすれたが、これらの欧米企業の年間商品数は、ユニクロと比べて10倍も100倍も多かった気がする。
それだけ頻繁に新商品を開発できるだけの優秀なメンバー(デザイナー)がそろっていることもキモだと思うが、これだけ頻繁に店の商品を入れ替えると、顧客にとっては多くの商品が「今だけ」「少ないから他の人とかぶらない」ということになる。これは魅力である。なおかつH&Mなどは安いので、消費意欲旺盛な若者に好まれる。
ユニクロも、この姿勢を見習いつつ、早いサイクルでの多品種少量販売ができる体制が整ってきたので、「UJ」ブランドは毎月新商品販売を始めるのだろう。
【問題】
・数年前(1~5年)と比べて、デザイナーの数はどのくらい増加していると予想させるか?
・ユニクロの「UJ」ブランドや一部の欧米企業のように、「早いペースで多品種少量開発&販売」を実現するためには、大きく分けて何が必要か?
読書メモ:仕事のプロが新人のために書いた仕事の本
タイトル『仕事のプロが新人のために書いた仕事の本』
amazonの内容説明
ビジネスを成功させるにはやはり仕事に対する基本をしっかりおさえることが必要です。本書では有名な名言やエピソードをふんだんに使い、その基本姿勢がすんなりわかるようになっています。あたりまえのことのようでいてなかなかできていないこと、あなたも見直してみませんか。
レバレッジ読書メモ
私たちは会社から月給を与えられていても、飼いならされてはいけないのです危機を危機として意識できる野生の感性と自分の足でしっかりと立つ独立心を失ってはいけないのです。
それぞれが自分の個性を生かして、自分のスタイルで活動することが大切なのです。
大切なのは、原理原則を学ぶことです。
仕事も、理解してから自分で体験し、失敗を重ねつつ、自分の型を作っていかねばならないのです。
「原理原則を知り、そして自分で経験し、自分の血肉として活かしていく」(最初は何やっても自分の思い通りにはいかないと考える。いろいろやりながら容量をつかむ)
「メモを取らなかった」というたった一つの不信を回復するのは大変。
第一印象で勝ち(価値)を決めろ。見た目55%、声38%、言葉7%。
健康は空気のようなもの。病気になった時ありがたさを知る。ベストコンディションを守れ。基本は栄養、休養、運動などだが、大切なのは心の持ち方。
私たちは最大でも70%しか伝えられない。だからコミュニケーション、ホウレンソウは強く!
心理学に、「好かれたら、好きになる」という法則がある。好意の返報性。
「儲」け=信者。真の儲けは、信者・ファンを増やすこと。
最もローリスク・ハイリターンなギャンブルは、人生。なぜなら、掛け金はいらず、努力した分だけ、必ず見返りがあるから。
自らやるからおもしろい。
以上。
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