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月別アーカイブ: 2月 2010

世界最小の回路線幅DRAM

日経新聞2月2日

黄 昌圭 サムスン電子 半導体総括社長

【概要】
 韓国のサムスン電子は1日、半導体メモリーのDRAM(*1)で、回路線幅(半導体回路の描画密度のこと)が世界最小となる35㎚の製品を開発したと発表。量産品で世界トップを走るエルピーダメモリの45㎚品を上回る。

 チップ一枚当たりの容量は2ギガビットでPCなどに使う新型規格DDR3(*2)に対応する。回路線幅が狭くなると1枚のシリコンウエハー(*3)からとれる半導体個数が増え、生産性が向上。

 サムスンは35ナノ品を年内に量産しはじめ、韓国ハイニックス半導体やエルピーダと比べた製造コストやチップ消費電力性能で優位に立ちたい考えだ。

【お勉強】
*1 DRAMDynamic Random Access Memory。ディーラム。コンピュータなどに使用される半導体を使用した電子部品の1種である。記憶素子であるRAMの1種で、コンピュータの主記憶装置やデジタル・テレビやデジタル・カメラなど多くの情報機器の記憶装置に用いられる。

*2 DDR3(=DDR3 SDRAMの略)
Double-Data-Rate3 Synchronous Dynamic Random Access Memory。パソコンなどに使われる半導体メモリ(DRAM)の規格の一つで、DDR2 SDRAMを改良した第3世代のDDR SDRAM規格。主にパソコンやサーバーのメインメモリとして利用されている。

*3 シリコンウエハー
ICチップの製造に使われる半導体でできた薄いシリコンの基板。ウェハは、原料の物質を、「インゴット」という円柱状の結晶に成長させ、0.5mmから1.5mm程度に薄くスライスして作製した円盤である。ICチップはウェハ上に回路パターンを焼き付けて製造される。最後に長方形に切り出されたものがICチップとなる。

以上。
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コンビニ住民票

日経新聞2月3日

【概要】
 セブンイレブンジャパンは2日、店内の複合機を使い住民票の写しや印鑑登録証明書を受け取れるサービスを始めた。手数料は200円や250円程度。
 発行元として渋谷区などの3自治体が参加、同地域の7店舗で開始。5月には全国の店舗で利用可能にする。
 セブンのほか、ローソン、ファミマ、サークルKも住民票受取の地子を検討している。

【解釈】
このニュースには反対意見もよく聞きますが、「convenience」性がますます追求されていっていると感じた。
渋谷等からスタートした理由は、おそらく、住民票とか“めんどくさいこと”を手軽に済ませたいと思っているであろう若者が多いからだと思う。もっとも利用してくれそうな顧客が多い渋谷辺りで反応を見るといういことか。

【問題】
・住民票という重要書類をコンビニでも受け取れてしまうことにより予想されるトラブルは何か?

以上。
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コンサルレポ第22回(最終回) 運は大事

※このカテゴリ「レポート【組織変革編】」は、某外資系経営コンサル会社幹部の方から教わった内容をまとめたものです。主に「組織」に関するテーマで書いています。
詳しくはこちら→「第0回 コンサルレポはじめました。」

(最終回)

第22回 運は大事

長寿企業が長生きできているのはなぜか?
もちろん、戦略や有能な人材などの要素はある。
しかし、一番大事なのは「運」である。(先生談)

これは冗談でもなんでもなく、ほんとにそう。
(実際、特需などの影響は大きい)

だから、経営学者やコンサルが業界や企業の成功要因を分析して「こうすればうまくいきますよ」と指示しても、うまくいかないことがある。それは「運」による影響が大きいからである。

知り合いの経営者でも、運が大事だということで毎週神社にお参りに行くとか、信心深い人も結構いるそうである。

では運が大事であれば、勉強してもあまり意味ないのか?
→そんなことはない。
・勉強すればチャンスが増える。
・ただいくら勉強できても、運が悪いと成功できない(笑)

では、その運を少しでも味方につけるにはどうすればいいか?(先生談)
1.真面目に生きる
2.運のいい人を周りにおく(大手企業の後継者選びでも、この理由でなった人もいるとか)
3.チャンスが来たらすぐつかむ(幸運の女神は前髪しかない・・・)

 以上で、レポート【組織変革編】を終了します。
 ありがとうございました。

以上。
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クラウドの市場規模予測

日経新聞2月10日

【概要】
クラウド市場規模

 総務省はクラウドコンピューティングの国内市場規模が2015年に2兆円を超え、09年の5倍に膨らむとの予測をまとめた。
 コスト削減や情報共有のニーズが高い医療や教育分野で利用を進めたい考え。
 総務省としては、クラウドサービス導入に対する税制優遇などの普及促進策を検討する。総務省は、自治体などのシステムに使えば運用コストを3分の1程度に減らせるとも試算。

【疑問点】
・クラウド市場が5年で5倍、2兆円になるのは、どの程度の勢いなのか?他の市場と比べてどのくらい早いものなのか?
・総務省はなぜクラウド導入に対し税制優遇をしようと考えたのか。それによってどんなメリットが生まれるか?
・クラウド導入の推進によって打撃を受けるのはどんな業種・企業か?

コンサルレポ第21回 B to Bビジネスには2つの戦略しかない

※このカテゴリ「レポート【組織変革編】」は、某外資系経営コンサル会社幹部の方から教わった内容をまとめたものです。主に「組織」に関するテーマで書いています。
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第21回 B to Bビジネスには2つの戦略しかない

①カスタマイゼ―ション戦略
→ターゲット顧客を選び、その顧客ニーズに対して、完全にオーダーメイドのソリューションを提供する。(コストは多くかかる。)
目的は:
・付加価値サービスを提供することで、(コストを十分ペイできる程の)高い価格を実現する。
・その顧客に対して複数の製品やサービスを提供する(クロスセルという)
このようにして利益を得る。

②標準化戦略(プロダクト戦略)
→標準化された商品やサービスを、不特定多数の顧客に販売する。
(大量に作ることでコストを下げ、安い価格で販売する。)
このようにして利益を得る。

①②のどちらの戦略でも良いが、どっちかを選んだら、それにかかる【全てのプロセス】を変えなければならない!
※【全てのプロセス】とは【顧客・提供する価値・供給体制・実現するための人、組織】などのこと。

ある戦略を選ぶということは、会社の中のあらゆることを作りかえるということ。やらないことはやらない。だが、ここを間違えている会社が多い。

 戦略に合わせて身も心も変わる

以上。
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読書メモ:レバレッジ・リーディング

*********はじめに***************
本田直之さんの代表的著書「レバレッジ・リーディング」ですが、1年以上前に買ったまま放置しておりましたが、改めて読んでみて、「よし、これやってみよう!」と思いました。
レバレッジリーディングのプロセスは
①読む
②メモにまとめる
③メモを反復読み
④反復して頭になじませつつ実行にも移す
というものです。
このブログでは【②メモにまとめる】のまとめたものを記録していきたいと思います。
きっとこんな読者にはお役に立つでしょう。
①この本買おうか迷っているけど中身が分からない人
②この本買ったけど放置してます♪って人
③そういえば昔この本読んだな・・・復習でもするか♪って人

何気にamazonリンクも貼っておきます♪
******************************
 第一に必要不可欠なのが「目的を持って本を選ぶ」ということ。
 「本はボロボロになるまで使い倒すべし」これがレバレッジリーディングのポイント。
 良いビジネス書には、人を勇気づけ、やる気にさせる力があります。読んでいるうちにだんだんモチベーションが上がり、気合が入ってきます。
 朝一番にやる気を出せば、その日一日、「攻め」の姿勢で仕事ができる。
 朝読書は、日々のモチベーションや仕事のリズムを作るペースメーカーの役割を果たします。
 多少大事なところも飛ばしてしまうのは仕方ないと割り切るべき。ムダに読まない。
 極論を言えば、100項目抜き出して実践しないより、重要な1項目を抜き出して実践する方が、リターンが得られる。
 少し読んでみてダメな本は、すぐ捨てるべし。
 雪山登山と同じで「引き返す勇気(読むのをやめる勇気)」が必要。
 重要な所(何度も読んだり見たりして自分に植え付けたいと思う部分)に線を引く。
 暗記する必要はないが、その代わりいつもメモを持ち歩きます。いつも持ち歩いて繰り返し何度も読むと、その内容がだんだん自分になじんできます。使いこんだ道具が手のひらになじむように考え方や行動習慣が自分自身のものになってきます。
 ここでも重要なものを100見つけるより、実践できる1つを見つける方が効果的。
 一度読んだ本は二度読まない。しかし、「名著の中の名著」は別である。それは、時間がたってから読むと、まったく違う部分に魅かれ、気付きを得られるから。
 反復読みに値する超良書は、読んだ本の5%くらい。
 メモを作れば本そのものは、「出がらしのお茶の葉」と同じ。
 レバレッジリーディングでは、ポイントを絞り込んだ後、その本のエッセンスを何度も読むことに重点を置く。そして実践しながら自分の解釈を加えていく。
 1~2行のフレーズと、何年も付き合うのです。
 『できる』と『知っている』との間には、あまりにも深く大きな溝がある。それを埋めてくれるのが現場での経験。
 条件反射として身につかなければならない。習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。(by P.F.ドラッカー)
 とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。
    
以上。
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コンサルレポ第20回企業が長生きする秘訣

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第20回  企業が長生きするために必要なことは?

・長生きしなさそうな企業とは組まない。
 Ex)良い男(企業)を見つけても、だめな男だったら、もっといい男いないかしらと探す。

・長生きする相手と共生する。(永続するであろう資源に寄生する)
 Ex)温泉地(での旅館)、観光地、国家、有名学校・・・結婚でも良い家柄に寄生するといい(笑)

・永続する習慣に注目する
 Ex)茶道、華道、雅楽、歌舞伎、お葬式など

以上。
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コンサルレポ第19回低成長企業におけるマネジメントの在り方

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第19回 低成長企業におけるマネジメントの在り方

低成長企業の社員の特徴
大きく成長するわけでもなく、ゆっくりと成長し、長生きしている企業には、未上場の家族経営企業、ファミリー企業に多い。こういった、仕事にあまり変化のない企業には、どんな若者が入社してくるのか?変化が少なく、毎日同じことの繰り返しをする会社には、成長志向の有能な若者はなかなか集まらない。

こういった会社の良いところは、成長ではなく、「安定」である。

→このような低成長の会社に集まってくる社員の特徴は、誤解を恐れずに言えばあまり有能ではなく、のんびりした感じの人たちである。

低成長企業のマネジメント
そのような人たちが安い給料で毎日同じ仕事をずっと続けるというイメージ。
しかし(先生の経験によると)不思議なことに、他の会社よりもこういうのっそりした会社の社員の方が必死になって楽しそうに働いている場合が多いという。 
      ↓
なぜ楽しそうに働けるのか?どんなマネジメントの工夫をしているのか?
      ↓
それは、「人間関係」にある場合が多い。(仕事のやりがいだとか成長できるとか金銭的魅力だとかではない。)この組織に属している、貢献しているという喜びが大きいのではないか?例えば、福利厚生を充実させて社員の家族も巻き込んで関わり、休日には運動会やキャンプなどを開いたりして、ワイワイ楽しく過ごす。つまり、仕事内容以外の部分を楽しくすることで、単調な仕事へも意欲を持って取り組んでもらおうという考えだと思う。

・こういった組織で活躍する人はどんなタイプの人か?
→「素直な人」である(笑)
→これはつまり、会社の思い通りに染まってくれる人。エリートだとか、有能な人、プライドの高い人には向かない。

以上。
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コンサルレポ第18回危機的状況におけるリーダーシップで重要なこと

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第18回

危機的状況におけるリーダーシップで重要なこと

最初の人選(誰を参加させるか)
これが最も重要。経験値や価値観なども考慮して。また、参加前にリスクを明確に示し、それでも参加したい人を選ぶ。参加ハードルと高くすることで覚悟を持ってもらう。

副官の選定
副官はリーダー以外の役割をやる。チームメンバーのサポートや、チームの意見をリーダーに伝えたりする。リーダーを裏切らない。

優先順位を明確にする
この状況で何が1番大事なのかを明確にする。例えば安全や生還など。

撤退を許容する。
失敗もあり得る。成功は保証できない。「無理してでも絶対成功させる!」と思ってはいけない。普段はそれでいいが、危機的状況の場合は別である。

・リーダーの役割
リーダーのやらないことを決める。雑用とかはすべきでない。リーダーにしかできないことをやる。

全体が見える位置
リーダーは時間的余裕を持つ。大きな意思決定をするので、落ち着いて的確な判断ができるようにしておく必要がある。そのためには、ある意味、精神的余裕を持つために遊びも大事。

以上。
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コンサルレポ第17回危機的状況で重要なこと

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第17回 危機的状況で重要なこと

① 最悪の想定
安全を前提にしてはいけない。常に最悪を想定する。

② 情報がすべて
現場にある情報を、誰に伝えるか。

情報伝達でリレー方式は絶対ダメ、ネットワーク方式がいい。
リレー方式
情報をA→B→C→Aの順でくるくる回そうとする方式。
・これだと、必ずどこかで途切れてしまい、伝達が停止してしまう。
・AとBの伝達が密になれば、次第にCに情報が行かなくなり回らなくなる。

ネットワーク方式
ABCDがそれぞれつながり、お互いに情報伝達する方式。

③ 指揮命令系統
・危急的状況において権限は誰にあるのか?(そもそも普段とは違う)
・マニュアルを作っておく。

④ 危機感覚を磨く/研ぎ澄ます
・現場はもちろん、現場から離れているところほど注意。
・大きな事故や被害は、本社よりも支社などの「周辺部」で起きやすい。
通常、本社はしっかりやっているので起きにくいし、起きたとしてもその対応が教育されているので被害は少なくて済む。支社や派遣社員はあまり教育されていないので、管理体制も甘いし、本社にも情報が上がってこない。起きても、どうしていいかわからない。なので被害が拡大しやすい。
(危機時のリーダーシップが大事である。)

以上。
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