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DS等の「専用ゲーム機」が流行りのSNS系ゲームに対抗するには、”ゲーセンにあるようなゲーム機器”を作ればいい

日経新聞2011年10月28日

=今日のお題=
任天堂は2012年3月期の連結最終損益が赤字になるという見通しを発表した。30年前に連結業績を開示して以来初めての赤字となる。
任天堂業績悪化の背景には「ゲーム市場の構造変化」がある。
家庭用ゲーム機の売れ行きを左右するのは、人気ソフトの有無であり、人気ソフトがあれば、そのソフト欲しさにゲーム機本体も売れる。そのソフト制作大手は、近年、スマホ等で遊べるSNS向けのゲーム制作に経営資源を投入し始めている。SNS向けのゲーム市場が急成長している中で、3DS等の専用ゲーム機ならではの魅力をどう出せる化がカギだ。

→「専用ゲーム機ならではの魅力」とは何か?

–Think!–

⇒エッジの利いたコントローラーを使うことで、それを持つだけでワクワクするような体感型のゲームを提供できること。

ハードの魅力を充実させることがカギになると思う。今までは、共通のコントローラーやゲーム機本体に対して多くのソフト(カセット・CD)を開発していた。そのため、あくまでソフトがメインというのは常識だったと思う。
だが、スマートフォンやタブレットPCが生まれ、なおかつSNS等でオンラインで他の人と一緒に遊ぶという魅力的なスタイルが注目されるようになってからは、ソフト面で勝つというのは難しいように思う。

そこで、「魅力的なソフト」ではなく「魅力的なハード機器」で勝負するのであれば、成長の余地はあると思う。考えてみればスマホやタブレットPC或いはPC上で遊ぶ時は、ハード機器は今のところかなり限られたものしかないと思う。(その分使い勝手が良く汎用性はあるだろうが。)

私の想像だが、今までのゲーム機は、コントローラーなどの機器自体に特徴は少なく、いろいろなゲームに使いまわせるように作られていたと思う。それに対して、使えるソフトは限られるが、機器自体に特徴を持たせて、より専門性の高い、よりマニアックなゲームを提供するというモデルが使えるのではと思う。

例えば電車の操作盤などをモチーフにしたコントローラーの「電車でゴー」等である。
他にも実際のゴルフクラブとほとんど同じ形のコントローラーでゴルフゲームをするとかである。

私が子供の時は、「スーパースコープ6」というゲームがあり、でかい望遠鏡のようなバズーカ型のコントローラーがあるゲームがあった。そのコントローラーの先端から画面の方を覗いて実際に引き金を引きながら、弾を補充しながらバン!バン!と
敵を倒していく。当時は非常に印象的で面白く、今でも良く覚えている。

当時は技術面で不足があったのかセンサーの精度が悪い等の意見があったが、今ではだいぶ精度高く作れるのではないかと思う。

そのように、ハード機器の魅力を活かすことに着目して、普段は触らないような形状をした機器(コントローラー)を手にもって「体感しながら遊ぶ」というゲームであれば、まだまだ勝負の余地はあると思う。

ゲームセンターにあるような巨大なコントローラーを使ったゲームに近いと思う。目指すは「自宅ゲーセン」である。

今後ゲーム業界においても「多くの人に受け入れられる」商品では生き残れず、「一部の人だけに強烈に支持される」商品を作ることが当たり前になるかもしれない。

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セブンイレブンが給食事業参入

日経新聞2011年10月27日

=今日のお題=
セブン-イレブン・ジャパンは子会社を通じて来春にも学校給食に参入する。
生徒数が少ないなどで給食制度がない小中学校向けにグループの契約工場で作った給食を提供。

→どうやって利益を出す予定なのか?

–Think!–

⇒既存弁当製造コストのスケールメリットを活かしてコスト削減することでわずかな利益をだす。又は給食事業単独ではなく会社全体として相乗効果を出したうえで利益を出す。

「生徒数が少ないなどで給食制度がない小中学校」というと、地方のコンビニ等の少ない地域にある学校がすぐに思い浮かぶ。そういったところに給食を運ぶのであれば、運送コストが高く普通では給食配達は難しそうだ。
「グループの契約工場で作った給食」とあるが、もしかするとすでに宅配弁当事業などで作られている弁当の生産量を増やして、それをそのまま個別パッケージにして届けるのかもしれない。そうなると、スケールメリットにより製造コストが低く抑えられる。
また、給食事業単独で利益を出すといううよりも、他の事業と組み合わせることで何らかのメリットが出てくるのかもしれない。

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facebookマーケティングでは何が期待できるか?

日経新聞2011年10月26日

=今日のお題=
電通と日本MSは、共同でフェイスブック等のSNSを使った企業のマーケティング活動支援サービス「ソシオブリッジ」を今月中から開始する。販売するのは電通子会社の「電通レイザーフィッシュ」。
MSのクラウド基盤「ウィンドウズアジュール」を使用して月額料金制で安価に提供する。
ページ設計から投稿管理、顧客からのメッセージ管理等ができ、今後調査分析機能等を追加予定。

→なぜfacebookマーケティングが注目されているのか?

–Think!–

⇒個人-企業間の距離間が近く個人に情報が届けやすい。なおかつ口コミ効果が期待できるから。

近年、facebookが大人気だ。facebookは、単なる1企業のサービスではなく、インターネット上の”インフラ”であるという声さえ聞くようになった。米国では特にその認識が広まっているようだが日本ではまだまだこれから、ということもあり私もまだ詳しいことは知らない。

そこで、なぜfacebookマーケティングが注目されているのか考えてみた。
facebookの特徴には以下のようなものがあると思う。
・参加者が多い
・企業にとっては個人に対して直接情報を投げかけやすい。
・参加者同士(個人-個人間)のコミュニケーションの障壁が低くお互いの情報が伝わりやすい為、企業から得た情報も口コミで周辺に伝わりやすい。

facebookマーケティングは、マーケティングの4P(プロダクト、プライス、プロモーション、プライス)におけるプロモーションの部分を担うが、facebookという(わりと浸透した)日常のコミュニケーション手段を介して個人とコミュニケーションをとることで、TVCM等や単なるネット広告よりも身近な情報として響くというメリットはあるだろう。
そして個人間がつながりやすいことで、1個人がいいと思った企業情報がfacebook上で容易に横展開されていくという可能性もある。

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スタンプラリーで関内北口商店街の活性化は可能か?

日経新聞2011年10月25日

=今日のお題=
JR関内駅北口にある商店街が、共同でスタンプラリー「ぶらりお散歩スタンプラリー」を始める。

目的は北口周辺の魅力を伝えて集客につなげること。

神奈川県立歴史博物館や美空ひばりの像等を約3時間で巡り、7か所でスタンプを集めれば抽選で買い物券などが当たる。

→北口周辺の魅力を伝えて集客につなげる上で、この催しは本当に効果的なのか?

—Think!—

⇒認知は大して広まらず、地元の周辺住民達だけの一時的な盛り上がりで終わる可能性が高い。

「関内駅北口あたりの商店街」を知らない人々(私を含む)がこの知らせを聞いたとき、はたして行ってみたいとワクワクするだろうか。私はしない。もちろん詳細まで知らないので、記事に書いてあった部分でしか判断できないが、スタンプラリーの命名からも想像できる通り、想定ターゲットは決して若者ではない。時間に余裕があって、友達をのんびり遊びに行きたい中高年だとかんがえられる。

そうなると、周辺住民は新聞折り込みチラシか何かでこの催しを知って、スタンプラリーに参加するかもしれないが、1~2駅以上離れた所の住民にとっては、駅ナカ広告などで見かけない限り来くるこもできない。

「5商店街が共同で」とあったが、共同で仲良くがんばりましょうと集まったところで、こじんまりと盛り上がるだけではないかと心配である。思いきって広告業者を使って一気に駅ナカ広告で認知度を上げれば来るかもしれないが、効果が見えにくい以上、広告に費用はかけられないのだろう。

また、「魅力を伝えて・・・」とあるが、魅力は一言で言うと、何なのか、その訴求ポイントを、明確に伝えることができるかどうかも大事だろう。

関内北口商店街の魅力(売り)は何なのか、そして誰を(ターゲット)どのように集客するのか、を明確にする必要がありそうだ。

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スマホで家電を遠隔操作したい場面はどんな時か?

日経新聞2011年10月24日

今日のお題
ネット関連サービスを手掛けるグラモは、スマホを使って家電を遠隔操作できるサービスを本格展開する。

使い方としては、自宅にグラモが販売する”iRemocon(アイリモコン)”を設置し(ちなみに25600円)、ユーザーのスマホに専用アプリをインストールすれば使える。
使い道としては、(赤外線を使ったリモコンで動く家電のみ対象)
・TVリモコン
・真冬に自宅に帰る前に暖房スイッチを入れる
・長期間自宅を空ける時、防犯のいいで照明をつけたり消したりする
等がある。
店頭販売のほか、建売住宅にアイリモコンを標準装備して販売する予定。

→このサービスが長く売れ続けるためには?

Think!

アイリモコンの価格が2万円以上と聞いて、まずTVリモコン程度の用途では買わないと感じた。タイマー式でスイッチを切ったり入れたりするのであれば、既に多くの商品が出回っているが、この商品のポイントは、あくまで「自分が操作する」ことにあるのではと思う。
「遠隔操作」という技術と自分が操作するという「アナログ性」をどう生かすか、提案できるか次第だと思う。
何か条件を満たした時にスイッチがオンオフされるだけならば、デジタルモノで間に合ってしまう。そう考えると、記事に合った「防犯の為に照明つけたり消したりする」ための商品としては微妙だ。

単品販売では、なかなか魅力が伝わりにくいと思う分、住宅メーカと組むことは、絶大なメリットだし、そのようにしてBtoBに販売できるかがほぼすべてではないかと思う。言い方は悪いが、寄生することで生き残っていくタイプのサービスだと思う。

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ディズニーストア全面リニューアルの理由

日経新聞2011年10月23日

今日のお題
ウォルトディズニージャパンは「ディズニーストア」の全面リニューアルに乗り出す。

「都会の中にある公園」をテーマとし、買い物客の滞在時間を延ばすのが狙い。

国内のディズニーストアは全部で46店舗あるが、リニューアル第一号は東日本大震災の被害を受けた仙台店である。

店舗リニューアルは米ディズニー社の世界戦略の一環であり、アメリカやヨーロッパのリニューアル事例では、従来の約2倍の来店者数を記録しているという。

→なぜリニューアルの必要性があったのか?

Think!
結論:顧客層の感性の変化を原因の一つとして、実績が思うように伸びなくなっている為、変化していく顧客ニーズに合わせてリニューアルに乗り出した。

自分は普段、ディズニーストアに入る機会はほとんどなく、リニューアルてテーマが公園だと言われても従来の様子が分からないので、どう変わるのかは分からない。ただ、ディズニーストアで買い物をする顧客は、一部の顧客がヘビーリピーターになっているという集中型より、やや分散している感じがする。皆が買うものというわけでもないが、ほんの一部の人が何度も買うというものでもないと考える。その顧客層にとって響くもの(店内の雰囲気等)が時代と共に変化してきたため、その変化に合わせてリニューアルに乗り出したのではないかと思う。

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Amazonの日本の電子書籍事業参入は、何を意味するのか?

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日経新聞2011年10月20日

 

アマゾン電子書籍に参入

米アマゾン・ドット・コムは、日本で電子書籍事業に参入する。出版大手と価格設定等で詰めの段階に入っている。
【アメリカと日本の[アマゾン-出版社]のやりとり】
・アメリカの電子書籍市場ではアマゾンが価格決定権を握っている。
→時によって9割引きにすることもある。
・日本の出版社はアマゾンの安売りを警戒していたため、価格設定や値下げタイミング等は事前協議する仕組みで話が進展。

【国内電子書籍市場の現状】
書籍・雑誌の市場規模が約2兆円に対して電子書籍の市場規模は650億円程しかない。背景としては、電子書籍が有名になったとはいっても、未だ電子化された書籍自体が少なく、規格も乱立しているため普及が遅れていることがある。

【アマゾンの影響力】
ちなみにアメリカでは4月以降、アマゾンの電子書籍販売数(「Kindle(キンドル)」形式の書籍の販売数)が紙の書籍を上回っているという。
それだけアマゾンの影響力が大きいと分かる。

アマゾンの電子書籍市場参入は、出版業界にとって何を意味するか?

米アマゾンにおいて
電子書籍販売数>ハードカバー販売数
となったことは、「実体のあるモノ(本)」から「実体のない情報」がメインになってきたことであり、この流れが進むほど、流通の仕組み等・・・も変わていく。

以前、Appleという1企業がiPodを販売したことで、音楽業界がガラッと変わったように、
アマゾンという1企業が日本の電子書籍事業参入したことで、日本の出版業界もガラッと変わるかもしれない。

そうなると、出版関連でつぶれる企業とベンチャー企業が増えていくことになるだろう。
近所の中小の本屋さんはますます苦しくなり、IT化に積極的な企業は成長のチャンス(あくまでチャンスにすぎない)が増えると考えられる。

 

KDDI、WiMAX対応スマホを拡充

参考:日経新聞2011年9月25日

今日のお題
KDDI(au)は高速無線“WiMAX”に対応したスマートフォンのひなぞろえを拡充する。
スマートフォンの浸透による通信網の混雑対策も兼ねている。
スマホのデータ通信をWiMAXの通信網に逃がすことで快適な環境を維持する考え。

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震災特需になりえる商品サービスは何か

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参考:2011年9月1日 読売新聞

震災特需になる商品

9月1日の「防災の日」に合わせ、総合スーパーや百貨店が、特設コーナーなどで防災グッズの販売に力を入れている。
東日本大震災の影響もあり、今年は関連商品への関心が高く、売れ行きも伸びている。

イオンは、例年より早く8月10日から全国420店に防災用品売り場を設け、例年の約2倍の280品目をそろえた。防災用品の売り上げは、東北や関東地方では昨年の10倍を超え、全国平均でも8倍程度になっているという。

日本橋三越本店では、震災以降、コメやチョコレートなど、比較的保存がきく食品の売り上げが、昨年の2倍以上になっている。キャンプ用のLEDライトやリュックサックも人気だ。

西武池袋本店は、防災用品売り場を6月に常設した。乾パンなどをまとめ買いする人が多い。8月31日には特設コーナーも設け、手回しで発電できるライトや、長期間備蓄できる飲料など約1000品目をそろえた。

→乾パンやライトは震災特需としてイメージしやすい。では直接はイメージしにくいが、PRの仕方によっては特需に乗ることができる商品・サービスにはどんなものが考えられるか?

 

どんな商品サービスがあるか

・道具や場所が関係なく活かせるスキルの習得講座
→大津波に家やものが全て流され、「ものはなくなってしまえばそれで終わり。自分自身の力や人とのつながりをどれだけ持っているかが大事」と感じた人は多いはず。ものがなくなって身一つになった時でも役に立つようなスキルを身につけておきたいと考える人もいたはず。

 

ノートPCの新カテゴリ「Ultrabook」とは?

(「超極薄軽量「Ultrabook」、東芝が公開──厚さ8.3ミリ/重量1.12キロ」より)

今日のお題
東芝は、ドイツ・ベルリンで開催されているエレクトロニクスショー「IFA 2011」で超薄型ノートPC(Ultrabook)「Portege Z830」を初めて公開した。

Ultrabookとは、インテルが提唱するノートPCの新カテゴリで極薄軽量である。同社によれば、Ultrabookは厚さ20mm、タブレット型PC感覚で使用でき、機能面では最新のノート型PCと同等という。価格も1,000ドルを切ると語る

東芝が発売するPortege Z830は、最薄部8.3ミリ(最厚部15.9ミリ)で重量は1.12キロ。13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用するノートPCだ。

→新カテゴリUltrabookに当てはまるノートPCの想定ターゲットはだれか?

Think!

Ultrabookの特徴、それは
・薄さ
・軽さ
・高速レスポンス

である。
ちなみにググってみると「長時間バッテリー駆動(5~8h)」等も挙げられているが、それはこの極薄タイプからすれば長期間なだけであって、従来のノートPCと比べた時にあまり変わりはないので省いた。

数年前に「ネットブック」というカテゴリが生まれたが、ネットブックと比べた時に違うのが「高速レスポンス」である。
ネットブックはディスプレイが8~11型前後に対して、Ultrabookは13型前後らしく、縦横サイズが大きい分高速レスポンスを実現できるのだろう。
画面がネットブックよりも大きく、従来のノートPCに近い画面サイズを持っている(あくまで現時点での個人的予想)ことからもターゲットはネットブックユーザーではないと考えられる。
ネットブックでない、従来のノートPCユーザーで仕事などで外に持ちだすことが多く、なおかつ新しい物好き、ガジェット好きな個人や企業がターゲットではないかと思う。

上記3つの特徴と考えると、