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年別アーカイブ: 2013

世界のあさごはん専門店

日経新聞2013年9月20日
『世界のあさごはん』
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主旨

世界各国の朝食が食べられる人気の店が青山にある。店名は「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」だ。
5・6月はコロッケやサラダをナンではさんで食べるヨルダン料理。
7・8月は目玉焼きに鶏肉やチーズを加えたメキシコ料理。
今月からはベトナム料理(1200円)を提供している。
2カ月ごとにメニューを変えるようだが、それとは別にソーセージやハッシュドポテト等を組み合わせた「イングリッシュブレックファスト(1400円)」等も常時出している。
店内は狭いものの一月に1000人以上が来店しているという。

Why?

テーマが「世界のあさごはん」という、ありそうでなかった、いや、あったかもしれないが、青山と言う地でオシャレに展開する店は初めてだろう。
メインの朝食は1200円~と高価格だが、あつかう食事はいたってローカル。

どのくらい売り上げがあるのだろうか。
webサイトのメニューから、客単価は平均2000円程度と予想。
月に1000人として、
2000円×1000=200万。

私が学生時代、高級焼き肉店でバイトをしていた頃、繁盛日で時々100万/日を超す程度だったことを考えると、かなりの売上だ。青山という賃料の高い土地で、この額が高いか安いかは不明だが、今年5月に開業し、現在までは順調という感じ。

「世界のあさごはん」という面白いテーマのお店なので、デートなどで一度行ってみると話題性もあり面白いかもしれない。

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明日朝まではお祭り。iphone5s/5c発売イベント。

『明日朝まではお祭り。iphone5s/5c発売イベント。』
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9/20はiphone5s/5cの発売日。会社から帰宅後、ネットを見てみると、夕方の17時頃から人が並びだしているそうだ。
目立つかぶり物をする人や、宣言をする人、Ustreamで実行する人等色々な人がいて楽しく盛り上がっている感じだ。

せっかくなので、明日朝早く起きられれば、銀座ソフトバンク店へ見物に行ってみたいと思う。

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伊勢丹「買い物袋」デザイン変更の意味

日経新聞2013年9月19日
『伊勢丹「買い物袋」デザイン変更の意味』
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主旨

三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店「伊勢丹」の買い物袋のデザインを10月30日に刷新する。
従来より明るい緑色をベースにしたチェック柄になる。デザイン変更は半世紀ぶり。

Why?
たかが買い物袋と言えど、そのデザインを変更すること自体がニュースになる、ということがまず驚きである。
それだけ伊勢丹ブランドの歴史が際立つし、改めてなぜデザイン変更したのか等の関心を呼び起こされた気がする。

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熱い。冷たいパンケーキ。

日経新聞2013年9月18日
『熱い。冷たいパンケーキ。』
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http://www.m-and-co.net/henryandcowell/newinfor/main_new.html


主旨

パンケーキが人気だ。福岡市天神大名地区は激戦区。その中にあるケーキ店「ヘンリー・アンド・カウエル」が販売する冷たいパンケーキは、常識を覆すめずらしさもあり、人気が冷めない。

焼き上がった後、-30度の冷凍庫で冷やし、冷たいカスタードクリームを挟む。ダブル(980円)とシングル(680円)があり、ソースはマンゴーとストロベリー。
9月末の期間限定で常時販売の熱いパンケーキと比べ売り上げは2倍。

Why?

最近は、コンビニ等でも、「ちょっとぜいたく」程度な高価格スイーツが良く売られている。そんなちょい贅沢なスイーツは世に多く出るようになったが、それらは1つ1つの素材を良いものにすることで実現しているケースが多いと感じている。だがTV等でそんなスイーツの誕生秘話のような映像を見ると、コスト面でもかなりの企業努力が求められていると感じた。

一方、パンケーキにように、シンプルに“熱い”→“冷たい”と意外性を加えるのはそう難しくはなさそうだし、その加工によって、今までの食品との違いもハッキリ出せ、違った価格帯で勝負できるのだと思う。
発想の転換で今までの土俵からでて、新たな土俵を作れば、一躍先駆者になる。
大企業の商品開発ならハードルが高いことでも、店舗独自であればチャレンジしやすい。これは小規模店舗だからこそできるチャレンジだろう。

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ビッグデータで転職成約率は上げられるか?

日経新聞2013年9月17日
『ビッグデータで転職成約率は上げられるか?』
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主旨

国内の転職市場では、成約率の低さが業界全体の課題となっている。
リクルートキャリアは、転職紹介事業「リクルートエージェント」でビッグデータの活用を始めた。過去1年間にサービスを利用した数万人分の履歴を活用し、職歴や住所、技能、TOEIC、年収などを類型化し、求人側が求める人材を見付けやすくする。今までは転職を仲介する営業担当者が過去の経験から適切な人材を探し出していたが、ビッグデータの活用でマッチングの精度を上げる。
まずはシステムエンジニアと人事担当に求人を絞って活用を始めた。同社は成約数を7割程度増やせるとみている。

So What?

営業担当者が人材を選び出すときに、「経験」ではなく、ビッグデータをもとに「システム」を利用して選び出すことで、担当者間の力量の差が補正されることになり、大きなハズレを防げる、という面があるだろう。

ただ、IT業界では常に人材不足で、企業は常に良い人材を探している状態。その中で人材探しは「必要の応じて」でなく随時行っている企業も多いと思う。その為、マッチング精度を上げたとしても、転職希望者の全体数はつねに不足気味であり、企業側は多くの面談数をこなしたいと考える為、成約率の大きな改善につながるかどうかは不明だ。

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ゲームも2極化?

日経新聞2013年9月16日


今日のTOPIC

『ゲームも2極化?』

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バンダイは年内にも家庭用ゲーム機向けに主力ソフト2作品を世界で無料配信する。従来主力だったディスク販売は、スマホゲームアプリの無料配信に押され気味の為、対抗する。今後ソフト販売はゲーム内で課金するスマホ型が主力になりそうだ。

* * *

「イニシャル回収型」(ソフト販売による収益)から「アフター回収型」(ソフト購入後の課金による回収)へ変わりつつある。

そもそも回収の仕方が変われば、企業側の動きもそれに合わせて変わっていく。目的が「いかにソフトを買ってもらうか」から「いかに長期間プレイして課金してもらうか」に変わる為、プロモーションの方向性が大きく変わることになる。ソフト購入後に長期間にわたってユーザを惹きつけ続けられるかということが重要になってくる。

では実際にそのような流れになった時、どのようなソフトが増えていくか? 長期にわたる課金を想定すると、おそらく、“小型”のゲームよりも、“大型”のゲームが増えていくだろう。小型のゲームとは、気軽に簡単に誰でも遊べるようなゲームであり、大型のゲームとはユーザの熟練度やレベルが際限なく上げられたり、楽しみ方やゲームの進め方が決められていないやり込めるゲームのことだ。

大型ゲームが増えた場合、それはターゲット層をゲームヘビーユーザーにより絞っていくことになると思う。それは反面、「家族で楽しむ」や「気軽に楽しむ」等といったゲームは少なくなるかもしれない。多く課金してくれるヘビーユーザと、課金まではあまりしないライトユーザに2極化していくのではないかと思うが、両層をどうバランス良く取り込んでいくかが、ゲーム会社としては重要になってくるかもしれない。

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キューピーはブランドイメージを変えようとしているか?

日経新聞2013年9月15日


今日のTOPIC

『キューピー、女心つかめ』

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キューピーは高級食料品店「ディーンアンドデルーガジャパン」に15%(約3億)の出資を行った。
ディーン社は30~50代女性を中心に支持されており、海外の流行を活かした売り場作りや店舗で開く料理教室等が人気。出資(資本提携)によってキューピーは、ディーン社に社員を派遣し、情報発信等のノウハウを学んで自社の商品開発に活かす考え。
ディーン社は欧米の食材店や、食材生産者を訪ねる視察研修等にキューピーからの社員を参加させる方針。

So What?
ディーンアンドデルーガのwebサイトを覗いてみたら、シンプルでおしゃれな印象だった。
http://www.deandeluca.co.jp/

新聞記事ではキューピーが女性向けのマーケティングを強化するために出資するという内容に感じたが、webサイトを見て率直に感じたことは、単に「女性ターゲット層に強くなる」というよりは、加えてキューピーというブランドのイメージを上げる為のノウハウを学ぶ、という面もあるのではないかと思う。キューピーとディーン社のサイトの雰囲気が余りにも違うからだ。にもかかわらずディーン社のノウハウを吸収するのは、キューピーの方向性としてディーン社は近いものがあるからと考えられる。

自分のイメージだが、キューピー=マヨネーズ=家庭的・庶民的というイメージを持っている。
調味料系の商品開発や、TVでのレシピ紹介等を通して、独自の立ち位置を確立したキューピーは、次の段階に移ろうとしているのかもしれない。ちょうど無印良品やユニクロのように、“安い・庶民的”イメージの時代から高品質を認められながら成長し海外展開も実施し、立派なブランドに成長していったように、キューピーもブランドイメージの層を上げていこうとしているのかもしれない。だとすると、今後のメディアでは今までと違ったキューピーの顔が見られるようになるかもしれない。

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返品無料でお試し可能な通販が増加

日経新聞2013年6月29日


今日のTOPIC

『返品無料でお試し可能な通販が増加』
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10兆円前後の市場規模に成長したネット通販だが、手に取ってから購入することの多いファッションやインテリアの取り扱いが広がっていることも成長の一因になっている。
そして現在、商品を自宅で実際に試せるように無料返品サービスが広まりつつある。

キッカケ事例
靴や衣料品の通販サイト「ロコンド」は2011年2月にオープンし、2013年2月期には取扱高30億円と急成長。武器は無料返品受け付け。購入後30日以内なら送料含めて無料で返品を受け付け代金を返す。
ある消費者は、気になった商品を色サイズ違いで4~5足取り寄せて履き比べているという。

ロコンドの成功がきっかけとなってネット通販での無料返品が注目されるようになった。アマゾンジャパンも衣料品で30日以内の無料返品を受け付けているという。

So What?
無料返品自体は以前から、広まってはいないものの存在していたように思う。ただ、企業側に「返品前提で」と
う考えができ30日間も期間をとっていることは今までと大きな違いかと思う。
それによって消費者は「取り寄せてもし良くなかったら返品」と言う考えだけでなく「わざと似た商品を複数取り寄せて一番いいもの以外は返品する」という買い方が可能になった。非常に便利ではあるが、消費者のこのメリットが高まるほど企業にとっては送料等の負担が増え利益率が下がるため、返品可能数制限を設けるなど、何かしらの線引きをして利益を守る仕組みを作る必要はあるだろう。

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星野リゾート バリ島進出

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日経新聞2013年6月7日


今日のTOPIC

『星野リゾート バリ島進出』

旅館・ホテル運営の星野リゾートは6日、2014年にインドネシアのバリ島に進出すると発表した。
現地企業が建てるホテルの運営を受託する。
宿泊単価は日本でも運営する「星のや」よりやや高い一室一泊あたり7万円前後。初年度の客室稼働率は60%程度を想定し、半分以上が日本人観光客になる見通し。
宿泊日の気候や顧客の好みなどを考慮し食事の内容を変えるといった「日本のおもてなしも追及していく」と星の社長は考える。

バリ島は米マリオットやカナダのフォーシーズンズホテル等、世界のトップブランドホテルが集まる激戦地。星野リゾートはバリ島の他にも東京大手町での高級旅館開業を予定しており、激戦地での事業を早期に軌道に乗せることで今後の運営受託に弾みをつける。

今までの星野リゾートの対象としてきた領域が分からないが、海外は初めてということで、領域拡大に踏み出したタイミングと言える。ただ、今回のバリ島での旅館の想定顧客の半数以上が日本人という点では、海外といえど今までとそれほど大きな違いはないのかもしれない。

今までの国内での経験で蓄積した経験を活かして激戦地での仲間入りを果たすることで、星野リゾートはブランドの向上につながるだろう。

スマホアプリでAR活用技術が多様化

日経新聞2013年6月8日


今日のTOPIC

『スマホアプリでAR活用技術が多様化』
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街頭のポスター等をスマホのカメラで撮影すると、道案内や商品情報を収集できるサービスが多様化している。従来用いられていたバーコードは不要になりポスターや自動販売機に書かれた絵柄、風景等を撮るだけで道案内情報が画面に映し出される機能もある。

例えば水族館運営のサンシャインシティは集客策として、水族館への経路を案内するアプリ「ペンギンナビ」を用いる。アプリのカメラを起動すると、画面に映し出された風景に仮想のペンギンが登場する。よちよち歩きながら水族館への道案内をし、到着する前から水族館気分を味わえるという。

So What?
技術的な変化としては、カメラを通じて情報を得る媒体が、バーコードに縛られなくなった、ということが言える。中でも「風景を読み取り、風景に応じた情報を提供する」という点は非常に応用範囲が広く興味深い。

例えば、GPSとスマホの所在把握機能と、グーグルの開発しているメガネ型情報端末を組み合わせれば、町を歩いていて、知り合いが自分の近くにいるかどうかを知ることができるし、親が子供の通学時の所在確認に利用することもできる。鬱陶しく感じるこもいるだろうが、不穏な動きがあればその場で親から電話をして確認することもできる。

また、企業にとっては、展示会場等で自社員が数名いて営業活動等している場合、お互いの位置を視覚的にすぐ把握して距離感覚を調整すれば、活動の効率化をすることができるだろう。

技術進化が日進月歩の今現在、工夫や応用よりも技術が先行して次々登場している。だからこそ、アイデア次第で応用の幅はかなり広げられる。企業にとっては、技術を元にイメージをふくらまして何に使えるかをどれだけ考えられるかが重要になってきているだろう。

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