日経新聞2010年11月8日
魚輸送の耐水段ボールを開発
王子製紙は、クロマグロの完全養殖を進める近畿大の協力を得て、大型魚の運送に使う耐水段ボールを開発した。大型魚の輸送は木箱や発泡スチロールの利用が一般的だが、かさばったり廃棄に手間がかかるという。現場でくみたてられる段ボールなら、場所を取らず、古紙リサイクルにも出せる。価格は、発泡スチロール箱と同等。
→果たして「マグロを運べる段ボール」は普及するのか?
普及への懸念
耐水段ボールの一番のメリットは「組み立て式でかさばらない」ということと、「廃棄のしやすさ」だろうか。現場で運送している人たちは、そのかさばり具合や、廃棄にどの程度苦労しているのだろう?もちろん毎日触っているものなので何も不満もなく当たり前のものとして木箱や発泡スチロール箱を使っていると思う。また、「箱の管理」の仕方や業務フローもできていると思うので、段ボール箱への切り替えはそう簡単にできるとは限らないと思う。
ただ、かさばらない等のメリットも確実にあるので、それを現場の人達に納得してもらえるようにアピールできるか、そしてスムーズな切り替えをサポートしてあげるくらいのことをしていれば利用者は増えていくだろう。