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年別アーカイブ: 2010
どんなビジネスに顔認証技術は応用できるか?
今日のお題
駅構内の自販機を運営するJR東日本ウォータービジネスは、顔認証技術を使い、利用者に応じたおススメ飲料を画面に表示する自販機を本格展開する。現在、品川駅に2台設置したところ、販売量が従来の3倍になったという。来春までに、100台に拡大、2012年3月までに500台まで広げる。
→「顔認証技術」は他にどんなビジネスに応用できそうか?
考え!
・顔認証の精度が非常に高くなれば、タバコの自販機なんかにも使えそうです。
・あと、小売店とかで、商品の前にセンサーを置いて「この商品を一番長い時間見ていた客層は、30代女性」とかのデータもとれて、マーケティングに活かせそうです。
・これは良いと思うのが、「電車内の広告」です。最近は電車内のドアの上辺りにディスプレイがあって、そこで天気法やらCMやらが流れてますが、その横にセンサーを設置して、電車内にいる人の顔を分析して客属性に合ったCMを流す。センターが察知できる顔の人というのは、つまりたまたまセンサーの方に顔を向けている人たちで、センサーの方に顔を向けている人はその横のディスプレイも簡単に見れる位置にいる人といういことになります。つかれている人が多ければ癒し系or元気補充系のCMをだしたり、女性が多ければ化粧品CMを出したり。
ビジネスとして成り立つかどうかは別問題になってしまいますが、こんな応用の仕方もあるんじゃないかと思います。
顔認証自販機ですが、品川駅というと通勤途中にあるので、帰り道とかに立ち寄って利用してみたいと思います。次世代自販機って感じですね。
果たして「マグロを運べる段ボール」は普及するのか?
魚輸送の耐水段ボールを開発
王子製紙は、クロマグロの完全養殖を進める近畿大の協力を得て、大型魚の運送に使う耐水段ボールを開発した。大型魚の輸送は木箱や発泡スチロールの利用が一般的だが、かさばったり廃棄に手間がかかるという。現場でくみたてられる段ボールなら、場所を取らず、古紙リサイクルにも出せる。価格は、発泡スチロール箱と同等。
→果たして「マグロを運べる段ボール」は普及するのか?
普及への懸念
耐水段ボールの一番のメリットは「組み立て式でかさばらない」ということと、「廃棄のしやすさ」だろうか。現場で運送している人たちは、そのかさばり具合や、廃棄にどの程度苦労しているのだろう?もちろん毎日触っているものなので何も不満もなく当たり前のものとして木箱や発泡スチロール箱を使っていると思う。また、「箱の管理」の仕方や業務フローもできていると思うので、段ボール箱への切り替えはそう簡単にできるとは限らないと思う。
ただ、かさばらない等のメリットも確実にあるので、それを現場の人達に納得してもらえるようにアピールできるか、そしてスムーズな切り替えをサポートしてあげるくらいのことをしていれば利用者は増えていくだろう。
瀬戸内寂聴さん、電子出版について語る
日経読書欄に意外な記事がありました
「これは活版印刷が発明されて以来の革命。私は革命家を好んで描いてきたけれど、生きているうちに革命に立ち会えるとは思わなかった」と寂聴さんは言います。
作家の寂聴さんは吉本ばななさんとともに、村上龍がコンテンツ制作会社のグリオと共同出資でたてた電子書籍制作・販売会社「G2010」に未発表作品の提供もする。グリオが寂聴さんの携帯サイトを制作している縁もあるそうです。
作家でもある寂聴さんですが、「龍さんには経営にも参画させてほしいと申し出ている」そうで、いろいろなことに意欲がおありなようで(笑)
携帯サイトありーの経営したいーので意外な一面を持ってます。
なぜ販管システムのクラウド提供で製薬業に参入するのか?
今日のお題
NECはクkらウドコンピューティングを使い、来年1月から製薬会社向けの販売管理システムの提供を始める。製薬会社が自社固有のシステムを構築するのに比べ、運営費を3割程度減らせるという。
→なぜ販管システムのクラウド提供で製薬業に参入するのか?
考え!
これはクラウド全般に言えることですが、販売管理などの企業活動の「基幹」といわれる部分をクラウド化することにはまだ現状では問題があるとよく言われており、セキュリティ性が落ちるとか、アクセスが途切れる可能性もある等といわれています。そのため、自社構築の場合にどれだけ近づけられるかという技術上の問題が一つのポイントだと思います。
製薬会社のシステムで特徴的なのが「実消化システム」というもので、医薬品がどの卸からどの薬局に納入されたかなどをデータ化する業界共通のシステムがあるようです。「業界共通」という点が気になりますが、業界共通の基準が変わった時でも自社構築に比べクラウドのほうが素早く安く、システムに変更を加えられるというメリットがあるではないでしょうか。
また、「とりあえずこの事業を小さく初めてみて、調子よさそうなら大きくする」という側面もあると思います。記事には「NECはこれまで実消化システムを製薬会社向けに10社強導入している」「今後3年で20社程度の導入を目指す」と買いてあるが、私の会社や他社のことを考えると、現状10社は少なすぎる気がします。NECのこの部門自体が小規模なのか、そもそもあまり力を入れてないのかだと思いますが、このクラウド化のサービスも様子見程度に行い、非常に利益が得られそうならばガンガン経営資源をつぎ込んで成長させるということではないかと思います。
なぜカメラ店店員は、シニアにネット通販指南を始めたのか
カメラのキタムラが通販指南
カメラのキタムラが、店頭でシニアにネット通販の使い方を指南し、ネット通販を本格的に広める動きが広がっている。店頭で実物を確認したうえで注文したり、店頭よりも安い商品をチェックするシニアが増えてきている。
なぜ指南を始めたのか?
ネット通販は基本的にネットやPCができる人達に限られていた感じがするが、まだネットになじみのないシニアを、「なじみの店が指導する」事によって、未発掘だったシニア層を取り込もうとするのだと感じた。PCに詳しくないシニア層にとって遠い存在だったネット通販を、いつも通っている店の店員が直接親切に教えることで、少しでもネット通販を身近に感じてもらい、活用してもらうのだと思う。ネットとリアルを結びつけることで得られるメリットの一つだろう。
なぜフリーアドレス制を導入したのか?
日経新聞2010年4月19日
※以前メモを書いておいて更新し忘れた記事です(笑)
お題
非鉄大手のDOWAホールディングスが固定席定めないフリーアドレス制を2006年に導入してから、5年たつが、徐々に定着し、成果が現れ始めたようだ。
導入当初は「これでは書類の置き場もなくて、仕事ができません」と社長に直訴する社員もいたそうだ。現在では、近くの席に座っている他部門社員の会話から、普段聞けない情報が入ってきて、そこから人脈が広がったりするそうだ。個人個人のロッカーに必要な書類などを置くが、溜めるばかりだとすぐにスペースがなくなるため、書類の電子化も進み、紙のコスト削減にもつながっている。また、書類を捨てる過程で、優先順位の把握ができることもメリットの一つ。
考え
新しいことを始めるには必ず何かしら向かい風が吹くと思うが、それは慣れが解決するものだし、早く慣れるかどうかはその人の「考え方」次第だと思う。
なので、1社員としては、まずは受け入れて、なぜそれが行われたのか?と考えることが得策だと思う。
読書メモ:非常識な成功法則
非常識な成功法則 神田昌典(著) フォレスト出版
①目標について
・良い目標と悪い目標がある。
良い目標は素に実現に向けてあなたを自動操縦する。
悪い目標は障害が生じ、挫折しやすい。
良い目標を設定する上でもっとも大切なことは、自分が本当にやりたいことを見出すことだ。
・目標の形式をチェックする。~SMARTの原則~
短期(数か月~1年程度)目標向け。
Specific 具体的である
Measurable 計測ができる
Agreed upon 同意している。
Realistic 現実的である。
Timely 期日が明確。
②自分にかける催眠術
・方法
自分の現実は、繰り返される言葉、自分が発する言葉、そして他人が同調する言葉でコントロールされる。であれば、自分に都合のいい言葉を繰り返し、その言葉を発すればいい事になる。自己催眠をかけることで不安がなくなり、自動的に目標に向かって進み始めることができる。プログラミング作業は極めて簡単。目標を書いた紙を寝る前にボヤ~っと眺める。そして朝起きた時に、またボヤ~と眺める。ニタニタしながら。それだけ。ニタニタすることで視界が広がり、右脳にaccessできる。
・考え方
時間をかけて学んでからやるより、簡単にできることを今すぐやった方がいい。
③非常識的情報獲得術
・カセットテープ
テープを聞くことの効果は、単に「知識が増える」だけではない。時間が増え、発想力、行動力も高まる。
発想力が高まりどんどんアイディアが出てくる理由は、心の中のマイナス思考のテープを打ち消せるからだ。成功者のポジティブな思考に矯正され、前向きなアイディアが出やすくなる。
行動力アップにつながるのは、繰り返し聞くことでその知識が血肉となり、適切な行動が無意識にできるようになるからだ。
・とにかく大量に情報収集
ワクワク系マ-ケティングの小阪祐司先生によれば、「感性(センス)」は情報量に比例するということが感性工学の研究で分かっている」という。言いかえれば、凡人でも大量の情報を浴びるように吸収する習慣を持てば、センスが磨けるということ。
④お金の哲学
・名セリフ
「ぽたぽた落ちてくる水の下にコップを置いて、水をためているとする。のどが渇いたからといってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?これは最低。なみなみ一杯になるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつを舐めて、ガマンするの。」
これは金持ち哲学を凝縮した、名セリフだ。
・サラリーマンの心得
サラリーマンの年収が上がらないのは、給与を「貰うもの」と錯覚していることだ。給与は「稼ぐもの」だ。自分の年収は、自分で決められる。
⑤成功法則と行動
・1/10になるために
成功法則を学んでも、なぜ成功できないのか。成功するには、思考だけではだめで行動しなければならない。だいたい本を読んで実行に移せる人は10人に1人。9人は何もしない。9人の現実は何も変わらない。逆に行動した1人は、その目標を実現する確率が飛躍的に高まる。
DVDを買う前に「チラ見」できたら買う人はふえるか?
お題
楽天は、ネット経由で書籍やDVDを販売する「楽天ブックス」において、i Pad向けに一部DVD動画を購入前にみられる「ちらみる」サービスをはじめる。amazon.comなどの競合と差別化を図る。
本当にこの戦略で差別化は図れるのか?
考え!
特徴的なこととしては、「DVDを購入前に見られる」という点と「iPad向け」という点があると思います。
「DVDのちら見」という点では、一消費者視点でいうとどれだけ内容が見られるのか(楽しめるのか)が一つのポイントだと思います。ですが単に「たくさん見られる」「それだけで楽しめる」だけではちら見するだけの顧客も多く、売り上げにつながらないでしょう。ちら見して興味を持った所から購入ボタンにつなげるまでの動線とか、サイト作りとかも大事だと思います。
まだサービスが公開されていないので見ることはできませんが、「ちら見したこのサイトから購入する」ための流れがどれだけ上手く作れるかが結果に出てくると思います。
「i Pad向け」という点は、すぐに差別化の効果は出てこないと思います。それは、ipad自体が急速に売れているとはいえ、まだまだ持っているひとは少ないからです。ターゲット層が現時点では薄すぎるからです。よくiPad向けサービスをはじめる企業も多いですが、それらもすべて、「今後iPadが普及してきた時のために」だと思います。ただ、ただ、iPadも含めたタブレット端末はかなりの確率で普及しそうなので、早めに市場シェアを奪っておこうということでしょう。
なぜ電通は無料でシステムを提供するのか?
お題
電通は消費者の携帯電話にメールやクーポンを配信するシステムを、外食や小売りなどの企業に無料提供するサービスを始める。
なぜこのようなサービスを始めるのか?
考え!
狙いは記事に書いてある通り「企業と関係を築き、コンサルティングや広告収入の拡大につなげる。」ということだと思います。もちろん記事に書けない(競合に知られたくない)狙いもあると思いますが。
1年前くらいに「FREE」という水色の本が売れましたね。私は読んでませんが(・・;)「まず無料でまあまあ良いサービスを提供して、そこから関係を築いて有料サービスにつなげていく」というビジネスモデルを説明しているんだと思います。まさに今回はこれと同じですね。
ただ、その無料で提供するサービスが「システム」というのは、なかなか聞きなれません。私自身、システムの開発販売もしている会社にいるため少しだけ分かりますが、個人情報の問題とか、厄介な問題も多々ありそうで不安です。
又、電通はシステム会社と提携してこのシステム(「mobion3S」というようです)を提供するということなので、このビジネスモデル自体は電通が考えて、それを実現できるシステム会社に提携話を持ち込んだのではないかと思います。
魔法の物体「味の素」でアジア途上国をグルメにしよう
日経新聞11月4日
お題!
味の素はタイに複数の新工場を建設する。うまみ調味料「味の素」の生産能力を1割増やす。アジアでは、人口増や生活水準の向上により、うまみ調味料の需要が拡大している。
考え!
うまみ調味料「味の素」は日本では一家に一本といっていいほどポピュラーなモノです。でも最近は豊かになって贅沢なことをいい、脱・化学調味料みたいな空気も感じます。もし、日本市場が飽和状態であれば、味の素の国内売り上げは下がっていると思います。
国内で売り上げが伸び悩んだ時、これから成長していく発展途上国(中でも舌感覚の近い(そして近くて人口の多い)アジア各国)で海外戦略を進めるのは自然なこと。
面白いと思うのがが、「うまみ調味料」という一風変わった商品を扱っていること。なんといっても「うまみの原料」なのだから、とりあえずこれを入れればたちどころに上手くなるという他の商品にはなかなかない特徴を持っています。日本ではジュースに入れられるくらい(たしか、DAKARAだったかな)使い道は広いので、本当に「その国の人の舌に合うのなら」どんどん広まっていきそうです。
でも、アジアに観光旅行に行った時、屋台で食べる料理が味の素の味していたらちょっといやだな(笑)