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年別アーカイブ: 2010

コンサルレポ第20回企業が長生きする秘訣

※このカテゴリ「レポート【組織変革編】」は、某外資系経営コンサル会社幹部の方から教わった内容をまとめたものです。主に「組織」に関するテーマで書いています。
詳しくはこちら→「第0回 コンサルレポはじめました。」

第20回  企業が長生きするために必要なことは?

・長生きしなさそうな企業とは組まない。
 Ex)良い男(企業)を見つけても、だめな男だったら、もっといい男いないかしらと探す。

・長生きする相手と共生する。(永続するであろう資源に寄生する)
 Ex)温泉地(での旅館)、観光地、国家、有名学校・・・結婚でも良い家柄に寄生するといい(笑)

・永続する習慣に注目する
 Ex)茶道、華道、雅楽、歌舞伎、お葬式など

以上。
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コンサルレポ第19回低成長企業におけるマネジメントの在り方

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詳しくはこちら→「第0回 コンサルレポはじめました。」

第19回 低成長企業におけるマネジメントの在り方

低成長企業の社員の特徴
大きく成長するわけでもなく、ゆっくりと成長し、長生きしている企業には、未上場の家族経営企業、ファミリー企業に多い。こういった、仕事にあまり変化のない企業には、どんな若者が入社してくるのか?変化が少なく、毎日同じことの繰り返しをする会社には、成長志向の有能な若者はなかなか集まらない。

こういった会社の良いところは、成長ではなく、「安定」である。

→このような低成長の会社に集まってくる社員の特徴は、誤解を恐れずに言えばあまり有能ではなく、のんびりした感じの人たちである。

低成長企業のマネジメント
そのような人たちが安い給料で毎日同じ仕事をずっと続けるというイメージ。
しかし(先生の経験によると)不思議なことに、他の会社よりもこういうのっそりした会社の社員の方が必死になって楽しそうに働いている場合が多いという。 
      ↓
なぜ楽しそうに働けるのか?どんなマネジメントの工夫をしているのか?
      ↓
それは、「人間関係」にある場合が多い。(仕事のやりがいだとか成長できるとか金銭的魅力だとかではない。)この組織に属している、貢献しているという喜びが大きいのではないか?例えば、福利厚生を充実させて社員の家族も巻き込んで関わり、休日には運動会やキャンプなどを開いたりして、ワイワイ楽しく過ごす。つまり、仕事内容以外の部分を楽しくすることで、単調な仕事へも意欲を持って取り組んでもらおうという考えだと思う。

・こういった組織で活躍する人はどんなタイプの人か?
→「素直な人」である(笑)
→これはつまり、会社の思い通りに染まってくれる人。エリートだとか、有能な人、プライドの高い人には向かない。

以上。
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コンサルレポ第18回危機的状況におけるリーダーシップで重要なこと

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第18回

危機的状況におけるリーダーシップで重要なこと

最初の人選(誰を参加させるか)
これが最も重要。経験値や価値観なども考慮して。また、参加前にリスクを明確に示し、それでも参加したい人を選ぶ。参加ハードルと高くすることで覚悟を持ってもらう。

副官の選定
副官はリーダー以外の役割をやる。チームメンバーのサポートや、チームの意見をリーダーに伝えたりする。リーダーを裏切らない。

優先順位を明確にする
この状況で何が1番大事なのかを明確にする。例えば安全や生還など。

撤退を許容する。
失敗もあり得る。成功は保証できない。「無理してでも絶対成功させる!」と思ってはいけない。普段はそれでいいが、危機的状況の場合は別である。

・リーダーの役割
リーダーのやらないことを決める。雑用とかはすべきでない。リーダーにしかできないことをやる。

全体が見える位置
リーダーは時間的余裕を持つ。大きな意思決定をするので、落ち着いて的確な判断ができるようにしておく必要がある。そのためには、ある意味、精神的余裕を持つために遊びも大事。

以上。
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コンサルレポ第17回危機的状況で重要なこと

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第17回 危機的状況で重要なこと

① 最悪の想定
安全を前提にしてはいけない。常に最悪を想定する。

② 情報がすべて
現場にある情報を、誰に伝えるか。

情報伝達でリレー方式は絶対ダメ、ネットワーク方式がいい。
リレー方式
情報をA→B→C→Aの順でくるくる回そうとする方式。
・これだと、必ずどこかで途切れてしまい、伝達が停止してしまう。
・AとBの伝達が密になれば、次第にCに情報が行かなくなり回らなくなる。

ネットワーク方式
ABCDがそれぞれつながり、お互いに情報伝達する方式。

③ 指揮命令系統
・危急的状況において権限は誰にあるのか?(そもそも普段とは違う)
・マニュアルを作っておく。

④ 危機感覚を磨く/研ぎ澄ます
・現場はもちろん、現場から離れているところほど注意。
・大きな事故や被害は、本社よりも支社などの「周辺部」で起きやすい。
通常、本社はしっかりやっているので起きにくいし、起きたとしてもその対応が教育されているので被害は少なくて済む。支社や派遣社員はあまり教育されていないので、管理体制も甘いし、本社にも情報が上がってこない。起きても、どうしていいかわからない。なので被害が拡大しやすい。
(危機時のリーダーシップが大事である。)

以上。
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「人体通信」ができるおもちゃ発売?

日経新聞2月1日

【概要】
 東京大学生産技術研究所は、体の周りを通る微弱な電気で情報をやり取りする「人体通信」の新しい技術を開発した。従来に比べて消費電力が少なく低価格になるという。タカラトミーが2010年度にも新技術を使った玩具などを販売する。

 新技術は「準静電界」という人体や動物の周囲を包むように存在する弱い電界を使う。準静電界の発生した音楽プレーヤーに手をかざすとからだを通じてヘッドホンから音楽が聞こえる。

【解釈】
 準静電界の説明を見ると、いわゆる「オーラ」と言われているもの???とか思ってしまった。こんな面白い技術があったのは知らなかった。この技術があれば、「人間が触れた(或いは離れた)だけで自動的に○○が起こる」ということが可能になるのだろうか。だとすると、様々な電気機器に応用可能に思える。

残る疑問
・「従来に比べて」とあるが、従来の人体通信に関する技術はどんなものだったのか。
・動物にも準静電界があるなら、ペットビジネスにも応用できそう。ではどんなペット商品に応用できそうか。

以上。
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コンサルレポ第16回危機的状況下での対応

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第16回 危機的状況下での対応

●危機や応急的な状況においては、格が下の者でも警報を鳴らさなければならない(それはどうでしょうか・・と上司に注意する等)。
なぜなら、危機的状況においては、一回のミスが致命傷になりうるから。
     ↓
そこで、このような組織を設計しておく必要がある。

●社員の危機感覚を磨くためには?
一番いいのは、問題が起きた現場に担当者を行かせること。例えば事故を起こした現場を実際に見て、話を聞いたりすると、危機意識が強まりやすい。(他社でもいいから行かせるべき)

●事故や災害などの危機的事態が起きた時・・・
例えば、原子力発電施設のある村で原発事故が起きた時・・・
現場に最も近い村役場は、現場で起きている事態の深刻さなどを理解しており、素早く対応できる。しかし現場からより離れている県や国は、情報伝達にも時間がかかるし、危機感なども伝わらない。そうすると、(村は本当は何か起きたら上に報告しなければならないが、)往々にして、村はいちいち県や国に付き合っていたら事態が悪くなるばかりなので、情報伝達よりも現場対応に追われることがよくある。

こういう危急的状況での現場から離れている県や国の付加価値は何なのか?
(企業でいえば、現場社員ではなく、幹部や社長に当たる)

(事例)米のハリケーンカトリーナ
カトリーナが来て大被害があった時、トップであるブッシュはすぐに現場にはいかなかった。しかしこういう事態の時にトップは、やってる仕事をほっぽり出してでもすぐに現場に行って状況をつかむ必要がある。
なぜなら
→最高の意思決定者であるトップが行くことにより、他組織にできない大きな意思決定をトップがすぐに下すことができる。(これは国などのトップの付加価値である)

以上。
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コンサルレポ第15回 社員に理念を浸透させるには?

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第15回 社員に理念を浸透させるには?

(前回の記事に続いて)
[質問]
(ある経営者の方が)私も布教するみたいに((笑))、理念とか浸透させたいんですがなかなかできない。どうすればいいですか?

[答]
・ひとつは頻度。とにかく何度もやる

・もう一つは、(宗教で言うと)目標は何か考える。例えば・・・古いパラダイムが何で、新しいパラダイムが何であるかを書いた、ハンドブックみたいな、みんなが唱えられるような、いわゆる「お経」みたいなものがあるといい。(→クレドとかもこれかな?)

・それに加えて、(宗教で言うと)「2礼2拍手1拝」「お焼香」「アーメン」のように、「特定の行動」を作るといい。
例えば企業で言うと「自分には役に立たないけど、他部門には役立ちそうな情報が自分のところに入ってきたら、今までは捨てていたのを、今度からは必ず他の部門に回す」とか。
「具体的な行動のイメージ」をみんなに持ってもらい、それをお経と合わせてやると効果的。

以上。
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音読

【概要】
音読をすることは、この上なくシンプルでありながら非常に多くの効果が出やすい能力トレ-ニングです。
音読をするには、『読む』『考える』『話す』『聞く』の全ての能力をフル稼働させないといけないため、脳のトレーニングに最適です。脳は、音読や、簡単な計算など、単純な作業を早くしているときに、より活性化します。少しばかり頭を使うようなことを高速でやるとき、脳は右脳もフル活用して活発に動きます。
参考http://www.wiz-ac.com/mailmaga/167oralreading.html
【音読の効果】
(その1)
***********************
この7年、毎日、本を音読しているため、
確実に音読効果を体験しています。
 (中略)
音読を始めたころ、最初は疲れるし漢字につまずいて
うまく読めないしで効果ないんとちがう?と思っていました。
ところが、音読が習慣になってきた頃くらいに、毎日の生活のなかで、
ある日をさかいに「あれっ、なんかちがうぞ。なんかうまくいくぞっ!」
と思えることが多々ありました。
なんていうか、たとえば人と接するときなんか、
じぶんの本当に伝えたいことばが口からさらさらでてくる。
とでもいいましょうか。
http://t-triangle3.com/
*************************
(その2)
************************
音読について、色々調べてみると次のようなウワサ話を聞きつけました。
「毎日2〜4時間の音読を数ヶ月続けると、記憶力・理解力・コミュニケーション力・意欲が飛躍的に高まる」
(認知症ではなく、健常な成人の場合の話です)
    (中略)
川島教授の著書によると、
・音読は認知症の予防・改善に効果がある
・健常者の脳のトレーニングにも効果がある。
・毎日15分の音読で効果があるが、15分以上やっても意味はない
旨の記述を良く見かけます。
http://okwave.jp/qa/q2669166.html
*************************
【音読するときのコツ】
・集中すること。(集中すれば時間は10分でもいい) 
・早ければ早いほどよい
・午前中。できれば朝食後に。(もっとも効果的)
参考URL
信濃毎日新聞「新聞の音読」
以上。
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予備校、受験で不合格なら授業料無料の『奇策』

日経新聞1月27日

城南予備校

【概要】
 大手予備校「城南予備校」を運営する城南進学研究社は、受講した高校3年生が志望する大学に合格できなかった場合、翌年度の授業料を無料にするサービスを今春はじめる。
 
 希望者は「現役合格保証コース」を受講。テストの結果や、生徒と保護者、予備校の担当者の3者面談に基づいて決めた志望校に合格できなかったり、結果に満足できなかった場合、翌年度の浪人生向け講座の年間授業料約70万円を全額免除する。授業に75%以上出席したり、指定の模擬試験を受けることなどが条件となる。

【解釈】
 この奇策には多くの危うい点が存在すると思う。主な点としては、内容的な問題と法的な問題の2点がある。

 内容的な問題としては、「志望校」がどうやって決められるかである。落ちれば翌年度授業料免除なのだから、生徒がいくら「この大学に行きたい!」と言っていたところで、予備校はそう簡単に「志望校」だとは認めてくれないだろう。志望校の定義が揺らぐ、変な話である。志望校かどうかは、生徒でなく、予備校側が半強制的に誘導するかのように設定するというトラブルが起きそうな気がする。
 新聞の記事に書かれた条件や、予備校パンフレットに書かれた条件のほかに、暗黙の領域でより厳しい基準が存在する可能性も否めない。

 法的な問題としては、コース名が「現役合格保証コース」であるという点である。この名前だと、たぶん景品表示法か、特定商取引法に引っかかってしまうようと思う。普通に考えれば「現役合格」を「保証」など、できるわけがない。当然である。
 受験業界では、大学合格実績の誇大表示とか、合格保証の表示で、法律違反とされるケースが多いと聞いている。今回のケースは、コース名自体の変更をいつか求められるのではないかと思う。

P.S
自分が高校生だった時の受験勉強をふと思い出してしまいました。そこで一言。

「つまらん! 実につまらん!!」(大滝秀治風に)

勉強一色、灰色まっしぐらの生活だったな~と思います(~_~;)

大学院2年の現在や大学生になってからは世界が広がるしいろいろ楽しいけど、高校生のときはそうでもなかったと思う。もし高校生が見てたら、「そんな勉強しかしない生活は今だけで、大学は入れたら楽しいから、今はがんばれよ!!」って言いたい。

以上。
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What’s “国の借金”!?

日経新聞1月26日

【概要】
「国の借金」の総額が2010年度末に過去最大の約973兆円に達する見通しとなった。これは1人当たりに換算すると、約763万円に上る。

「国の借金」の内訳は主に3つあり、「国債(*1)」、「借入金」、「政府短期証券(*2)」である。ちなみに09年度末見込みの国の借金は約900兆円であるため、一年で73兆円も増えることになる。急増する要因は、財源確保のために過去最大となる約44兆円の国債を新規発行することである。

ちなみに、国と家計の借金がリアルタイム(?)で表示される「借金時計」なるものを発見しました♪なかなか面白いです。
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock

 

【お勉強】
*1 国債
国が発行する債権。国債は発行時に償還期限と利率が定められており、購入者はこれに応じた利息を受け取ることができる。償還期限を迎えると、元金である国債の発行時の金額(額面額、または額面価格という)が支払われる。

*2 政府短期証券
日本政府が一時的に生じる資金不足を補うために発行する国債の一種で期間は60日と短い。

以上。
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