バスプロ田辺哲男に学ぶプロフェッショナルの流儀

2015年8月30日、東京LUREパラダイスという釣りイベントに参加してみた。

子供のころから釣りは趣味の一つで興味があり、今回結構近くで開催されてるということもあり初めて釣りのイベントというものに参加してみてみた。イベントにしては会場は小さめだったが、20ほどの各メーカーブースが並び、ステージではバス釣りプロ・トラウトのプロ・海釣りのプロが50分程度ずつトークショーを行うというもの。

その中で、自分が10年以上前の高校生の頃から知っていたバスプロの田辺哲男(たなべのりお)という大御所がおり、(自分は、正直釣り自体からかなり離れてしまいそれほど興味も薄くなっていたが)“プロ”としてどんな考え方で今までやってきたのか、に興味が湧いて話を聞いてみたいと思い、参加しました。

結果、想像以上に面白かったです。率直な感想は「やはりプロは違うな」ということ。そこには強烈な【開拓者精神】【先駆者】【研究者】といった印象を感じた。

自分の中で、釣りの面白さは、自然という常に流動していて・つかみどころのない・千変万化・複雑系・100%の理解は不可能なものを相手にするところにあると思います。

自然(魚)という曖昧なものを相手にするとき、何をすれば魚が釣れるのかという答えはない。その中で人間側は、このルアーは釣れるとか、この湖ではカラーが良いとか、この釣り方が得意だとか、このやり方が流行っているので試したいとか、ベイトフィッシュ(餌となっている小魚)は何とか、いろいろな情報に影響されたり考えたりして、最善な方法を選び、実行し、うまくいかなければ試行錯誤していく。その試行錯誤の中で実際に魚がかかり釣れたとき、自然という偉大で曖昧なものが自分という小さな人間に応えてくれた・少しでもつながれた・理解できたという強い実感が急に湧く。それが釣りの面白さだと感じています。

今回田辺プロの話を聞いてきて、この釣り本来の面白さについて改めて思い出させてくれるとともに、仕事における大事なポイントを学んだ。

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田辺プロとは?

田辺プロは、日本のバスプロの先駆者的な立ち位置で本場アメリカの大会のトーナメントにも積極的に参戦し、長い間日本のトッププロとして活躍し続けてきた人。雑誌やテレビで取り上げられるプロは多いが、これだけ長い間継続して活躍し続けるのは、他のプロとは違う何か強い軸があるからと個人的に考えています。そして「パターンフィッシング」という釣りにおける新しい概念を作り日本に広めた所がこの人の凄い所。

多くの釣り人は「このルアーが好きだから/得意だから/釣れた実績があるから」やその時の気分、少しできる人ならざっくりした魚を取り巻く状況を考慮して、使うルアーを選んだりして釣りをする。

だが田辺プロは、自分の好き嫌いや得意かどうかは一切考えず、現場(湖や川)の状況をとにかくよく観察し、相手を理解しようとする。バスのえさとなる小魚やザリガニ等何が、どういう状態でいるのか?水温の変化は前と比べてどうか?地形はどうか?天候はどうか等・・・・

そして過去の経験と試行錯誤・仮説検証のデータから導き出し自分の中にストックされていた「この季節・この水温・このベイトフィッシュが泳いでいる時は、このルアーをこの深さでこう動かすべし」という一つの“パターン”を引き出して実行する。

田辺プロは、この定石のような「パターン」を数十~数百作り上げており、この「パターンフィッシング」を基本にする。

もちろん相手である魚の気持ちなんてすべて理解できる訳ではないからパターンフィッシングも完璧なわけではないが、だからこそ今後の実践の中でその「パターン」にさらに磨きをかけて追究・研究していくことができる、これはとても面白いことだと思う。

それを、まだ日本にバス釣りが広まっていない頃から、周りの情報に左右されずに、たった一人で、自分なりの理論を作り上げていったということが凄い。その先駆者精神・開拓者精神・研究者のような態度は非常に見習いたいと感じた。

田辺プロに学ぶプロフェッショナル

多くのビジネスマンにとって、普段の仕事の中でも、似たような仕事を多くの先人や社外の人が既にやっているケースは多いし、だからこそそこに先駆者精神を持って取り組む意識にはなりづらいかもしれない。

但し、周りがどうあろうが関係なく、あくまで結果を出すのは自分自身であり、自分が主体となって動く必要がある。自分だけの性格・趣向・思考の癖等がある中で、他人と同じやり方がベストかどうかは分からない。

その中で、自分にとって、最も結果を出しやすいやり方を自分の頭で考えて追及していく姿勢は非常に重要だと思う。何より、その意識を持ってやっていると普段は出なかったような改善案のアイデアも湧くようになり、主体的になり、そして面白い。結果的に周りに役立つやり方を見出すことにもつながり、自立して仕事を進めている印象も伝わり良い影響が多いと思う。

そして「自分の好き嫌いや得意不得意ではなく、相手を知ろうとする」スタンスも重要なポイントです。田辺氏は“プロ”なので「自然の中で竿ふってるだけでリフレッシュできて楽しい」なんていうものを求めているのではなく結果(=釣果を上げる)を求めます。その為に、結果・成果から逆算で考え、何が必要なのかを考えます。その為まずは相手を知ることをスターと地点にしています。P.F.ドラッカーも成果を上げる為にすべきは「その成果を上げる為に必要な事」と言っています。Aという結果が欲しければAにつながるA’という行動、Bという結果が欲しければBにつながるB’という行動、と、欲しい結果ごとにそこにストレートにつながる行動は違うはず。普段の仕事の中でも、欲しい結果(相手)を明確にして理解を深め、そこに何が必要なのかを逆算で考える姿勢でいきたいものです。

田辺プロに学ぶ「プロフェッショナルの意識」を持って自分も仕事に当たりたいと思います。

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