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年別アーカイブ: 2010
『協同労働』に法人格
日経新聞2月14日
【概要】
労働者が共同で出資して仕事を起こし、経営にも携わる「協同労働」という働き方を支援する法案が今国会に提出される見通しとなった。
若者や高齢者、主婦による草の根レベルの企業や雇用を生み出す効果を期待している。
協同労働は一般企業と異なり、全員が協議して運営を決めるのが特徴。現在の例としては、労働者協同組合(ワーカーズコープ)が展開する清掃や公園の緑化業務、介護事業などが代表的。3万人以上がこの方式で働いている。
法人格を取得することで金融機関から本格的な融資を受けたり、自治体から仕事を請け負ったりできる。
【解釈】
経営陣が運営する株式会社が資本主義であることに対し、全従業員が平等に運営する協同労働は民主主義だと言える。
【問題】
・従来の協同労働の団体では、はたして利益は出せていたのだろうか?
・非営利目的のものと、営利目的のもの、どちらが多いか?
・また、なぜそうなのか?
読書メモ:死ぬときに後悔すること25
タイトル『死ぬときに後悔すること25』
amazonの内容紹介
ほとんどの人は死を前にすると後悔するという
では、人生の最期を前に、どのようなことに後悔するのか。
本書は、終末期医療の専門家である著者が、
1000人を越す患者たちの吐露した「やり残したこと」を25に集約して紹介。
儚くも、切ない思いが行間から滲み出てくるようで胸が締め付けられます。
例外なく、死はすべての人に訪れます。
だからこそ、1人でも多くの人に後悔の少ない人生を送ってほしい。
心の苦痛を訴える末期患者と、正面から向き合ってきた著者が
綴った切実なメッセージが心に響く1冊です。
レバレッジ読書メモ
単純な話だが、明日死ぬかもしれないと思って生きてきた人間は、後悔が少ない。明日死ぬかもしれないと思う人間は、限られた生の時間を精いっぱい生きようとする人間であり、一日一日に最善を尽くそうとする人間である。一期一会を思う人間である。
人が後悔する内容は人類皆兄弟、だいたい決まっているのである。
とにかく主張するところはし、任せる所は任せる。そのバランスが大事なのだ。
皆、本当に遠慮深い。しかし言わなければ、話し合わなければ、お互いが考えていることは分からない。
おそらく日本人は真面目すぎる。もう少し肩の力を抜かないと息が詰まる。
自由に生きた人生は皆から尊敬されないかもしれないが愛される。そして心地よい清涼感を残すものである。
後悔しない生き方、それは「自分を取り戻す」ことだ。自由に子供のように。
死ぬ前に後悔するのは、夢を叶えるために全力を尽くせなかったことかも。
小事に心を揺るがせないことが大事。
人らしく生きるためには、バランス良く感情をコントロールする必要がある。
死ぬことからしたら、そんなことなど大した問題ではない。
他人に優しくするというのはなかなか難しい。優しくしたつもりが、人を傷つけることがあるからだ。ただ見届け、黙して何も語らないことが、最良の優しさとなることもある。
とはいえ、共感するだけの優しさではいけない場合もある。時に厳しさも優しさとなる。「優しさを行う」とはまことに難しいことだなと思う。
自分が一番だと信じて疑わなければ、間違いに気づけないし、成長の機会も失ってしまう。失敗から学ぶという姿勢がなくなってしまうのである。
食事で「栄養」も大事だが、「食の楽しみ」はそれ以上に大事なのではないかと思う。
美味しいという感覚を共有して、食卓を囲み、団欒するからこそ、食事は美味しいのだと思う。
幸せの頂点を極めれば次に来るのは不幸だし、逆に今どん底の極みだったら以後は何をしても幸せが感じられるだろう。
人生は浮沈極まりないようにも見える。だからこそ自分なりの軸、人生観や死生観がないと溺れてしまうのだろう。
生と死が何なのかを自分なりに掴めていれば、晴れの日も雨の日も変わらず淡々といられるのではないだろうか。
後悔のない最後のための言葉「ありがとう」
以上。
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統合決裂で喜ぶのはだれ?
日経新聞2月12日
【概要】
キリンとサントリーの統合決裂は最近のビッグニュースである。
これだけ大きなことが起これば、統合したにせよ、できなかったにせよ、様々な企業に大きな影響をもたらす。では今回の統合案件が決裂したことによって、誰が喜ぶのか考えてみたい。
日経の記事では次のように書かれていた。
(統合による)巨大食品会社の誕生に身構えていた取引先も、この話題で持ちきりになった。「ビール会社が集約されると取引条件が厳しくなる。正直ほっとした」(中堅スーパー)
【問題】
・統合が決裂したことでダメージを受けるであろう企業はどんな企業か?(キリンやサントリ以外で)
・仮に統合が実現していた場合に、喜ぶ企業、ダメージを受ける企業はどんな企業か?
・今後、キリンとサントリーが再び統合の話を進める可能性はありそうか?過去の事例で、統合決裂の後に再び統合案件が浮かび、それが実現したケースはあったか?
マックが400店舗以上閉鎖
日経新聞2月10日
【概要】
日本マクドナルドホールディングスは全店の1割強に当たる433店を2010年12月期に閉鎖すると発表した。
閉鎖対象は主に、90年代に積極出店した延べ床面積が165平方メートル以下の小型店や24時間営業等が実施しにくい店となる見込み。
調理スペースが狭く提供商品が限られるなどの欠点があり、店舗間で最大12倍の売上格差がある。店舗閉鎖により格差を5倍以内に収めることを目指す。
【解釈】
1割、433店もの閉鎖となると、かなり大規模である。感覚的には、多くの人が「近所のあそこのマックがなくなるのか」と感じることだろう。ただ、経営不振で閉鎖というわけではなく、90年代に積極出店した際にどうしても発生してしまった粗い要素を清算する時期に来たということだろうか。
少し言い方は悪いが、全体としての売上“効率”をあげるため(整理によって)に、用の済んだ過去の遺物を清算するという感じだろう。
【問題】
・全店舗の1割強にあたる433店を閉鎖すれば、売上もかなり落ちるはずである。落ちる売上は全体売上の何%くらいなのだろうか(10%よりは少ないはずである)?
・また、それだけの売上の減少を自ら受け入れられるということ(10年12月期に特別損失120億も計上予定)は、それだけ経営が好調だからだとも考えられる。好調である主な要因は何か?
世界最小の回路線幅DRAM
日経新聞2月2日
【概要】
韓国のサムスン電子は1日、半導体メモリーのDRAM(*1)で、回路線幅(半導体回路の描画密度のこと)が世界最小となる35㎚の製品を開発したと発表。量産品で世界トップを走るエルピーダメモリの45㎚品を上回る。
チップ一枚当たりの容量は2ギガビットでPCなどに使う新型規格DDR3(*2)に対応する。回路線幅が狭くなると1枚のシリコンウエハー(*3)からとれる半導体個数が増え、生産性が向上。
サムスンは35ナノ品を年内に量産しはじめ、韓国ハイニックス半導体やエルピーダと比べた製造コストやチップ消費電力性能で優位に立ちたい考えだ。
【お勉強】
*1 DRAMDynamic Random Access Memory。ディーラム。コンピュータなどに使用される半導体を使用した電子部品の1種である。記憶素子であるRAMの1種で、コンピュータの主記憶装置やデジタル・テレビやデジタル・カメラなど多くの情報機器の記憶装置に用いられる。
*2 DDR3(=DDR3 SDRAMの略)
Double-Data-Rate3 Synchronous Dynamic Random Access Memory。パソコンなどに使われる半導体メモリ(DRAM)の規格の一つで、DDR2 SDRAMを改良した第3世代のDDR SDRAM規格。主にパソコンやサーバーのメインメモリとして利用されている。
*3 シリコンウエハー
ICチップの製造に使われる半導体でできた薄いシリコンの基板。ウェハは、原料の物質を、「インゴット」という円柱状の結晶に成長させ、0.5mmから1.5mm程度に薄くスライスして作製した円盤である。ICチップはウェハ上に回路パターンを焼き付けて製造される。最後に長方形に切り出されたものがICチップとなる。
コンビニ住民票
日経新聞2月3日
【概要】
セブンイレブンジャパンは2日、店内の複合機を使い住民票の写しや印鑑登録証明書を受け取れるサービスを始めた。手数料は200円や250円程度。
発行元として渋谷区などの3自治体が参加、同地域の7店舗で開始。5月には全国の店舗で利用可能にする。
セブンのほか、ローソン、ファミマ、サークルKも住民票受取の地子を検討している。
【解釈】
このニュースには反対意見もよく聞きますが、「convenience」性がますます追求されていっていると感じた。
渋谷等からスタートした理由は、おそらく、住民票とか“めんどくさいこと”を手軽に済ませたいと思っているであろう若者が多いからだと思う。もっとも利用してくれそうな顧客が多い渋谷辺りで反応を見るといういことか。
【問題】
・住民票という重要書類をコンビニでも受け取れてしまうことにより予想されるトラブルは何か?
コンサルレポ第22回(最終回) 運は大事
※このカテゴリ「レポート【組織変革編】」は、某外資系経営コンサル会社幹部の方から教わった内容をまとめたものです。主に「組織」に関するテーマで書いています。
詳しくはこちら→「第0回 コンサルレポはじめました。」
(最終回)
第22回 運は大事
長寿企業が長生きできているのはなぜか?
もちろん、戦略や有能な人材などの要素はある。
しかし、一番大事なのは「運」である。(先生談)
これは冗談でもなんでもなく、ほんとにそう。
(実際、特需などの影響は大きい)
だから、経営学者やコンサルが業界や企業の成功要因を分析して「こうすればうまくいきますよ」と指示しても、うまくいかないことがある。それは「運」による影響が大きいからである。
知り合いの経営者でも、運が大事だということで毎週神社にお参りに行くとか、信心深い人も結構いるそうである。
では運が大事であれば、勉強してもあまり意味ないのか?
→そんなことはない。
・勉強すればチャンスが増える。
・ただいくら勉強できても、運が悪いと成功できない(笑)
では、その運を少しでも味方につけるにはどうすればいいか?(先生談)
1.真面目に生きる
2.運のいい人を周りにおく(大手企業の後継者選びでも、この理由でなった人もいるとか)
3.チャンスが来たらすぐつかむ(幸運の女神は前髪しかない・・・)
以上で、レポート【組織変革編】を終了します。
ありがとうございました。
クラウドの市場規模予測
日経新聞2月10日
総務省はクラウドコンピューティングの国内市場規模が2015年に2兆円を超え、09年の5倍に膨らむとの予測をまとめた。
コスト削減や情報共有のニーズが高い医療や教育分野で利用を進めたい考え。
総務省としては、クラウドサービス導入に対する税制優遇などの普及促進策を検討する。総務省は、自治体などのシステムに使えば運用コストを3分の1程度に減らせるとも試算。
【疑問点】
・クラウド市場が5年で5倍、2兆円になるのは、どの程度の勢いなのか?他の市場と比べてどのくらい早いものなのか?
・総務省はなぜクラウド導入に対し税制優遇をしようと考えたのか。それによってどんなメリットが生まれるか?
・クラウド導入の推進によって打撃を受けるのはどんな業種・企業か?
コンサルレポ第21回 B to Bビジネスには2つの戦略しかない
※このカテゴリ「レポート【組織変革編】」は、某外資系経営コンサル会社幹部の方から教わった内容をまとめたものです。主に「組織」に関するテーマで書いています。
詳しくはこちら→「第0回 コンサルレポはじめました。」
第21回 B to Bビジネスには2つの戦略しかない。
①カスタマイゼ―ション戦略
→ターゲット顧客を選び、その顧客ニーズに対して、完全にオーダーメイドのソリューションを提供する。(コストは多くかかる。)
目的は:
・付加価値サービスを提供することで、(コストを十分ペイできる程の)高い価格を実現する。
・その顧客に対して複数の製品やサービスを提供する(クロスセルという)
このようにして利益を得る。
②標準化戦略(プロダクト戦略)
→標準化された商品やサービスを、不特定多数の顧客に販売する。
(大量に作ることでコストを下げ、安い価格で販売する。)
このようにして利益を得る。
①②のどちらの戦略でも良いが、どっちかを選んだら、それにかかる【全てのプロセス】を変えなければならない!
※【全てのプロセス】とは【顧客・提供する価値・供給体制・実現するための人、組織】などのこと。
ある戦略を選ぶということは、会社の中のあらゆることを作りかえるということ。やらないことはやらない。だが、ここを間違えている会社が多い。
戦略に合わせて身も心も変わる
読書メモ:レバレッジ・リーディング
*********はじめに***************
本田直之さんの代表的著書「レバレッジ・リーディング」ですが、1年以上前に買ったまま放置しておりましたが、改めて読んでみて、「よし、これやってみよう!」と思いました。
レバレッジリーディングのプロセスは
①読む
②メモにまとめる
③メモを反復読み
④反復して頭になじませつつ実行にも移す
というものです。
このブログでは【②メモにまとめる】のまとめたものを記録していきたいと思います。
きっとこんな読者にはお役に立つでしょう。
①この本買おうか迷っているけど中身が分からない人
②この本買ったけど放置してます♪って人
③そういえば昔この本読んだな・・・復習でもするか♪って人
何気にamazonリンクも貼っておきます♪
******************************
第一に必要不可欠なのが「目的を持って本を選ぶ」ということ。
「本はボロボロになるまで使い倒すべし」これがレバレッジリーディングのポイント。
良いビジネス書には、人を勇気づけ、やる気にさせる力があります。読んでいるうちにだんだんモチベーションが上がり、気合が入ってきます。
朝一番にやる気を出せば、その日一日、「攻め」の姿勢で仕事ができる。
朝読書は、日々のモチベーションや仕事のリズムを作るペースメーカーの役割を果たします。
多少大事なところも飛ばしてしまうのは仕方ないと割り切るべき。ムダに読まない。
極論を言えば、100項目抜き出して実践しないより、重要な1項目を抜き出して実践する方が、リターンが得られる。
少し読んでみてダメな本は、すぐ捨てるべし。
雪山登山と同じで「引き返す勇気(読むのをやめる勇気)」が必要。
重要な所(何度も読んだり見たりして自分に植え付けたいと思う部分)に線を引く。
暗記する必要はないが、その代わりいつもメモを持ち歩きます。いつも持ち歩いて繰り返し何度も読むと、その内容がだんだん自分になじんできます。使いこんだ道具が手のひらになじむように考え方や行動習慣が自分自身のものになってきます。
ここでも重要なものを100見つけるより、実践できる1つを見つける方が効果的。
一度読んだ本は二度読まない。しかし、「名著の中の名著」は別である。それは、時間がたってから読むと、まったく違う部分に魅かれ、気付きを得られるから。
反復読みに値する超良書は、読んだ本の5%くらい。
メモを作れば本そのものは、「出がらしのお茶の葉」と同じ。
レバレッジリーディングでは、ポイントを絞り込んだ後、その本のエッセンスを何度も読むことに重点を置く。そして実践しながら自分の解釈を加えていく。
1~2行のフレーズと、何年も付き合うのです。
『できる』と『知っている』との間には、あまりにも深く大きな溝がある。それを埋めてくれるのが現場での経験。
条件反射として身につかなければならない。習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。(by P.F.ドラッカー)
とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。
以上。
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